食品をはじめ、多くの品が値上した2023年。円安や原油高の影響でガソリン価格も高騰しているなか、中古車市場はどのような状況になっているのだろうか。
リクルートの自動車市場に関する調査・研究機関『リクルート自動車総研』では、中古車の購入実態について詳細に把握するために、過去1年間に中古車の購入を検討した人に対して「中古車購入実態調査2023」を全国(沖縄県を除く)で実施したので、結果の概要をお伝えしよう。
中古車購入実態調査2023
2023年の中古車市場規模(費用総額)は、3兆9062億円と推計(中古車購入単価 × 延べ購入台数にて算出)。前年より3484億円増加し、調査開始以来2番目となる市場規模となった。
中古車購入単価は172.1万円で、前年より15.5万円増加。購入単価は年々増加する傾向にあり、市場規模の拡大を単価上昇が大きく牽引しているようだ。
EV(電気自動車)の購入比率は前年度1.4%から1.2%に微減。直近4年間は1.0%前後のシェアを上下しており、中古車市場における普及フェーズには時間を要する見通し。買い替えの選択肢として一般的になるのはまだ先になりそうだ。
ハイブリッドは引き続き堅調に伸び19.3%から20.6%と過去最高を更新中。プラグインハイブリッドも2.5%と少ないながら微増傾向で、電動化車両全体でシェアを増やしてきている。
■調査概要
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:
一次調査:全国18~69歳の男女 ※沖縄県を除く(株式会社マクロミルの登録モニター)
二次調査:一次調査において「直近1年以内に中古車を購入した人」および「直近1年以内に中古車の購入を検討した人」
有効回答数:一次調査:20万件
調査機関:株式会社マクロミル
出典:「中古車購入実態調査2023」リクルート調べ