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「主体的」と「自主的」意味の違いをわかりやすく説明できる?

2024.01.14

職場で主体的に行動することが重視されていることは知っていても、よく意味を理解できていない人もいるのではないでしょうか?

そこで『主体的』の意味や『自主的』との違いを紹介します。主体的な人の特徴やなり方も確認し、仕事に生かしていきましょう。

主体的とは?

主体的とは、具体的にどのような意味なのでしょうか?混同しがちな自主的との違いや対義語も確認し、知識を深めましょう。

■自ら判断して行動すること

主体的とは周囲の指示や意思に頼るのではなく、自らの意思や判断で行動することを指します。その時々で何をすべきかを考え、自発的に物事に取り組むという意味も含んでいます。

また、自ら判断し行動することには、自己責任が伴うものです。自分の判断や決定に対して責任を持つということも意味している言葉です。

職場での業務を例にすると、上司から与えられた仕事をこなすだけではなく、自ら企画を考えたり、改善点を見いだして対策を考えたりし、目標達成のために責任を持って行動することなどが挙げられます。

■類語「自主的」との違い

自主的は他者の指示や干渉を受けずに、自らの意思や判断で行動することという意味があり、主体的と似た意味を持っています。

二つの言葉の違いは、自身の行動に責任を持つかどうかという点です。主体的は責任が伴うという意味合いを持ちますが、自主的にはそのような意味合いは含まれていません。

また、決められたことだけに取り組むのか、決められていないことにも取り組むのかという違いもあります。例えば、職場で与えられた仕事を上司からの指示を待たずに行うことは、自主的といえます。与えられていなくても、自ら課題を見つけ問題解決に向けて責任を持って行動することは、主体的といえるでしょう。

■主体的の対義語

対義語の一つが『受動的』です。自らの意思ではなく、他者からの指示などによって動くことを指します。

『指示待ち』も『主体的』の対義語です。自分で考えて行動を起こすのではなく、他者からの指示を受けてから行動するという意味があります。自分なりの考えがあっても、自信がなかったり判断力に欠けていたりして、行動に移せない場合も含みます。

例えば、上司など周囲の人からの指示がないと行動しない受け身の人は、受動的な人もしくは指示待ちの人といえるでしょう。

主体的であることが求められる背景

ビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

近年、企業では主体的であることが、より強く求められています。重要視されている背景を紹介します。背景や理由を理解することで、企業において自分が目指すべき方向性も見えてくるでしょう。

■変化の時代に対応するため

変動性が高く不確実で複雑な現代社会に対応するために、主体的であることが求められています。刻々と変化する状況や時勢の中で、企業には変化の波をうまくキャッチし柔軟に対応できる人材が必要となっているのです。

状況を読みつつ自ら考え判断し責任を持って行動できる人材こそが、イノベーションを起こし、組織の生産性を高められると期待されています。

近年、リモートワークが増えたことも大きな理由といえるでしょう。オフィス勤務と比べて上司など周囲の人の目が届きにくいため、成果を出すには自分で考え行動することが求められます。

主体的な人の特徴

女性ビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

主体的な人には、共通した特徴があります。どのような特徴があるのか、具体的に紹介します。自分に足りないと思う特徴があれば、意識して向上できるように努めるのもよいでしょう。

■行動力・責任感がある

主体的な人は指示がなくても、自分で判断し積極的に動ける行動力があります。例えば、やらなければならない業務を上司に指示される前に率先して取りかかることは大切ですが、それだけでは主体的とはいえません。

その時々の状況に合わせて、優先順位やより効率的なやり方を考え取り入れるなど、臨機応変に対応できる人が、行動力があり主体的な人です。

また、責任感があるのも特徴です。自らの判断で行動したことに最後までしっかりと責任を持って取り組めます。自分の行動に責任を持つという姿勢で仕事と向き合うため、より正確に業務を行えるのです。

■好奇心旺盛

主体的な人は、さまざまなことに対して積極的に興味や関心を向ける傾向があります。例えば、プライベート・仕事問わず、分からないことがあれば、そのままにせず自分で調べたり周囲の人に聞いたりして理解しようと努めます。

そのため、幅広い知識を持ち、異なる視点から物事を見られる能力があり、状況に応じた臨機応変な判断ができるのです。

また、経験したい・知りたいという強い好奇心があるため、どのような仕事でも意欲的に取り組めます。周囲が期待している以上の成果を上げ、高い評価を得ることも珍しくありません。

■周りを巻き込んで仕事をする

主体的というと、周囲に構わずに自分でどんどん仕事を進めていくというイメージがあるかもしれません。しかし、実際には周囲をうまく巻き込んで仕事をできるのが、主体的な人の特徴です。

主体的に仕事に取り組むことによって広い視野で仕事全体を捉えられるため、会社での業務は周囲の人と協力しながら進めることで成果を最大化できるという明確な考えを持っています。

チームメンバーのスキルや進捗状況なども把握でき、必要に応じて周囲の人に声掛けをしながら円滑に業務を進められます。

主体的になるには?

打ち合わせの様子

(出典) pixta.jp

主体的になるためには、どうしたらよいのでしょうか?具体的な方法を二つ紹介するので、取り入れてみましょう。すぐに変わるのは難しいかもしれませんが、少しずつでも意識して努力を続けることが大切です。

■自分なりの意見を持つ

主体的な人は、その場の状況に応じて自分で考えて行動します。そのため、日頃から自分で考えて、自分なりの意見を持つように心掛けることが大切です。

自分の意見を持つ練習には、毎日のニュースやSNSの意見などに対して、自分はどう考えるのか自問自答するのがおすすめです。

また、日々の生活の中で気になっていることを調べてみるのもよいでしょう。調べることで新しい知識が蓄積され、さまざまな角度から物事を捉えられるようになり、自分の意見も持ちやすくなります。

■自分で考え行動することを心掛ける

日頃から自分で考え、選択して行動するように心掛けることが重要です。いきなり大きなことに取り組むのではなく、日常の小さなことから始め、習慣化させることが大切です。

例えば、出勤の支度に時間がかかりバタバタしてしまう人は、その理由を考えて対策を考えてみましょう。少し早起きする、時間配分を決めるなど複数の方法の中から選択し、実際に行動してみるという具合です。

このように日常生活の中で、それまで考えもしなかったことに目を向けて考え行動する習慣をつけることで、受け身から前向きな姿勢に変わっていくでしょう。小さな経験を積み重ねることで自信がつき、大きな物事に対しても主体的に行動できるようになります。

■他責思考を捨てる

主体的な人は責任を持って行動できるので、他責思考をやめることが大切です。他責思考とは、自分の失敗などのトラブルを他人に原因があるとし、責任を回避するような考えのことです。

例えば、「自分は悪くない。○○さんがきちんとやり方を説明しなかったのが原因だ」「思うような成果が上げられなかったのは、上司が協力的ではなかったからだ」などが該当します。

主体的になるには、失敗は自分が至らなかったからだと、まず認めることが必要です。大切なのは、ネガティブではなくポジティブに捉えることです。自分の非を認めた上で、なぜそうなったのか、どうすればよかったのかなど原因や解決策を考え、次に生かしていくように心掛けましょう。

構成/編集部

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