ソフトバンクは2023年11月に「ITトレンド・生成AIの利用実態調査」と題したアンケートを実施。2023年のIT流行語ランキングとビジネスにおける生成AIの利用状況についてまとめたリポートを発表した。
2023年のIT流行語は「生成AI」が圧倒的な支持を受ける
はじめに、2023年に注目されたIT(情報通信)のトレンドとして思い浮かぶキーワード、IT流行語について選択式(24語)で質問したところ、「生成AI」が支持率91.0%(1798票)でIT流行語ランキングの1位に輝いた。
2位以下に圧倒的な差をつけた「生成AI」は、OpenAI社が2022年11月に公開した「ChatGPT」がIT業界にとどまらず一般的にも高い注目を集め、2023年1月にネットサービス史上最速となるアクティブユーザー数1億人を突破した。
なお、ソフトバンクでは生成AIの取り組みとして、国内最大級の生成AI開発向け計算基盤の稼働と国産の大規模言語モデル(LLM)の開発を10月より本格的に開始している。
国産LLMの開発は、100%子会社である「SB Intuitions株式会社」が行なっている。
IT流行語ランキング2位の「DX」は支持率28.7%(567票)と「生成AI」から大差であったものの、自社の基幹業務を根本からデジタル化することが重要であると感じるビジネスパーソンが多いことが明らかになった。
3位の「メタバース」は支持率19.3%(382票)で、幾度となく「波が来る」と言われてきたインターネット上の仮想空間が、現実的なB2Cサービスとしてビジネスパーソンに意識されつつあることがわかる。