ダイソーが、2021年にスタートさせた新業態ブランド「スタンダードプロダクツ(STANDARD PRODUCTS)」。本家の100円ショップよりおしゃれめの、「ちょっといいのが、ずっといい。」をコンセプトに商品を展開している。好評を受けてか今年は大幅に出店を増やし、2023年12月末で全国98店舗に達するそうだ。
最近、スタンダードプロダクツが品数を充実させているのがバッグ類。なかでも目に留まったのが、背負うタイプのもの。つまりリュックサック(バックバック)だ。ふつうなら安くても数千円のものが、ここでは驚きの低価格で販売中。その中から3商品を紹介しよう。
トートバッグとしても使える「ナップサック」
比較的簡素なつくりのリュックサックをナップサックと呼ぶ。スタンダードプロダクツの「ナップサック」は、まさにそのシンプルさを体現している。持ち手のひもがあるので、一見してトートバッグの印象だが、サイドから2本のショルダーストラップが伸びており、ここに腕を通して背負う。
ストラップは細く、重い荷物を背負うと肩回りへの締めつけがきつくなるのが惜しいところ。また、トートバッグとして使う場合、ショルダーストラップが両脇に垂れ、ちょっと目障り感がある。
通常のナップサックと違い、上部がすぼまっていない正方形に近い形状のため、収納力は結構ある。大きめのリンゴが約10個、書籍なら7~8冊、あるいはノートパソコンだと14インチサイズが収まる。ただ、上部にファスナーは付いていないので、雨には注意。
また、背中側の反対に、横一直線にファスナーが走る外部ポケットがついており、さらに中には内ポケットが大小合わせ3つある。小物類はこうしたポケットに収納するといいだろう。
■商品詳細
商品名:ナップサック
価格:330円
原産国:中国
材質:ポリエステル
種類:—
商品サイズ:縦35cm×横39cm
使わないときは小さく畳んでおける「折りたたみ収納リュック(NV)」
ポーチに見えてポーチでない、裏返すように展開するとリュックになるという面白い製品。使わないときは、展開前の姿にたためる。元の小ささの割に、展開後は縦41cm、横30cmと意外に大きく、しかもマチ幅は12cmあるため、収納力はなかなか。
これだけコンパクトでありながら、ショルダーストラップは「ナップサック」より幅広い。そのため、荷物を背負っての締め付け感はだいぶ軽減されている。使い始めは、ポリエステル素材のしわしわが気になるが、膨らみのある荷物を入れているうちに、だんだんとしわも薄くなるので、そこは安心して大丈夫。ただ、素材はかなり薄いので、とがったものを入れないよう注意。
外側と内側に1つずつポケットが付いている。やや小さめだが、スマホやモバイルバッテリーはすっぽり入る。
ちなみに品名にあるNVはネイビー(Navy)を意味する。ほかのカラーにGR(グレー)もある。
■商品詳細
商品名:折りたたみ収納リュック(NV)
価格:330円
原産国:中国
材質:ポリエステル
種類:ネイビー、グレー
商品サイズ:縦41cm×横30cm×厚さ(マチ)12cm
1100円とは思えないほどのハイクオリティな「リュック」
いかにもリュックサックらしさを感じさせるのが、こちらの商品。
筆者は、以前使っていた無印良品のリュックサックを思い出したが、割とよく似ている。大きく違うのは、こちらは1100円と、数分の一の安さであること。
そこまで低価格だと逆に不安がよぎるが、実際に使ってみて、全く不都合は感じない。それどころか、近隣の街歩きの際は愛用したくなるくらいのクオリティ。ただし、防水仕様ではないのでそこは注意。
外部の収納としては、ファスナー付きの外ポケットがあり、その両脇にサイドポケットがある。そして内部には大小2つのポケットがあって、収納力はバツグン。
ちなみに、商品タグの商品名に「リュック」と並んで「Backpack」と表記がなされているが、ドイツ語か英語かの違いだけで、実は同じ意味である。
■商品詳細
商品名:リュック
価格:1100円
原産国:中国
材質:ポリエステル
種類:—
商品サイズ:縦34cm×横45cm×厚さ16cm
・スタンダードプロダクツ公式サイト:https://standardproducts.jp/
撮影・文/鈴木拓也