新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、マスクを外してメイクを楽しむ人が増えた2023年。2024年はさらなるコスメ需要に応える形で、各メーカーが細やかなニーズに合わせたメイクアップやスキンケアの新作を発売することが予測される。
来年はどのようなアイテムが流行るのか、ロフトの商品本部 健康雑貨部でメイクアップのバイヤーを務める石田千佳さんに、2024年注目のコスメトレンドを教えてもらった。
1.涙袋をふっくらさせて小顔に。中顔面短縮メイク
ロフトの商品本部 健康雑貨部 バイヤーの石田千佳さん。
石田さんが今注目しているメイクトレンドが「中顔面短縮メイク」。中顔面とは下まぶたから上唇までのエリアで、ここをキュッと短く見せることで、小顔に見せる効果があると言う。
nobev「アンダーアイマスター」1,980円(税込)
石田さん「マスクを外したことによって、顔のバランスをどうとれば良いのか、みなさん迷子になっています。顔半分が隠れていた時は目元だけを意識すればよかったのですが、全体のバランスを考えなくてはいけなくなった今、役立つのが中顔面短縮メイクです。
中顔面短縮メイクの一つの方法が、涙袋を大きく見せて、上唇までの距離を短くすること。今まで涙袋メイクは影を描いてメリハリをつけることが多かったのですが、そうではなく明るい色を下まぶたにのせてふっくら見せるのがNEXTトレンドです。
例えばnobev『アンダーアイマスター』はコンシーラーとグリッターがドッキングしたタイプで、下まぶたをコンシーラーで明るくしてからシマーな輝きをプラスし、自然な涙袋を作れるアイテムとなっています。ギラギラとしたラメではなく、控えめなグリッターという点がポイント」
2.今年伸長した「リップ」の人気は、2024年も継続
ロフトで大きく売り上げを伸ばしている「リップ」。
皆がマスクを外すようになって、最も顕著な人気を集めているのが「リップ」。ロフトではリップの2023年10月の売上高が前年同月比で約200%と大きく伸長しており、2024年もこのまま伸び続けることが予想できるという。
Laka「ボンディンググロウリップスティック」各2,090円(税込)
2024年のリップトレンドの注目は「カラーバリエーションの豊富さ」と「日本限定色」。韓国発のジェンダーニュートラルブランド「Laka(ラカ)」は2023年11月24日(金)に「ボンディンググロウリップスティック」の新色6色を追加し、全16色での展開となった。
これはイエベもブルベも、男性も女性も、あらゆるニーズに合わせたいというブランドの想いが込められている。多様性や個性を尊重する今の時代にフィットすると言えるだろう。
CLIO「クリスタル グラム ティント 100 ピュアピーチ(日本限定色)」1,980円(税込)
さらに各韓国コスメから「日本限定色」が登場しているのも見逃せない。例えばリップの場合、韓国ではハッキリとした赤が人気だが、日本ではオレンジやコーラルが人気となる傾向にある。
そういった日本人のニーズに対応し、日本でしか販売しないカラーを開発しているのだ。これは韓国コスメの各メーカーが、日本マーケットに注力していることの表れでもある。