ダイソーで、今一番の売れ筋商品は「アルカリ乾電池」。なんと年間で約5千万個も売れるという。
登場した当初は、「液漏れがする」など問題が多かったダイソーブランドの乾電池だが、いまや好評を得るまでにクオリティが高まっている。店によっては、パッケージが異なるさまざまなバージョンの乾電池があって迷う。
が、「DAISO & HWアルカリ乾電池」と「NEWアルカリ乾電池」が、多くの店で棚を占めており、どうやら現在の主力商品らしい。
そこで今回は、これら2シリーズの乾電池に焦点を当てレビューしてみよう。
使用期限の長さがウリの「DAISO & HWアルカリ乾電池」シリーズ
単1、単2、単3、単4、9Vと、もれなくカバーしているこのシリーズ。特に単3形と単4形は5本入りで110円と、びっくりするくらいの神コスパ。
特筆するような機能はパッケージには書かれていないが、「使用推奨期限7年」とあり、長期の保管・使用も大丈夫な点がうたわれている。
■商品詳細
商品名:DAISO & HWアルカリ乾電池
価格:110円
原産国:中国
材質:二酸化マンガン、亜鉛
商品サイズ:11.1cm×4.5cm×1.2cm
種類:単1、単2、単3、単4、9V
商品ページ(単4形):https://jp.daisonet.com/collections/electricity0102/products/4549131486193
ダイソーブランドの最新モデル(?)「NEWアルカリ乾電池」シリーズ
「NEW」とあるからには、ダイソーブランドの最新モデルなのだろうか、いくつかの店ではこの商品が一番目立っていた。
このシリーズも、単1、単2、単3、単4、9Vまでラインナップがある。「使用推奨期限7年」の表記はない代わり「水銀ゼロ使用」とある。
基本的に国産の乾電池は、かなり前から水銀ゼロを実現しており、これは差別化ポイントではないものの、安全であるというイメージを抱かせてくれる。
■商品詳細
商品名:NEWアルカリ乾電池
価格:110円
原産国:中国
材質:スチール缶アルミジャケット(PVCコーティング)、亜鉛粉、マンガン粉など
商品サイズ:4.3cm×1.2cm×11cm
種類:単1、単2、単3、単4、9V
商品ページ(単4形):https://jp.daisonet.com/collections/electricity0102/products/4947678031652
どちらの電池が持続時間は長いのか?
長い使用期限や水銀ゼロは、商品のアピールポイントとしては、正直あまり響いてこない。やはり消費者として一番気になるのは、持続時間だろう。
そこで、「DAISO & HWアルカリ乾電池」と「NEWアルカリ乾電池」の未使用の単3形を用い、どちらが長持ちするか検証してみた。
やり方としては、ダイソーで販売されていた懐中電灯(連続点灯10時間)に電池を入れ、ピッタリ8時間点灯してから電池を取り出し、電池残量チェッカーで残量を確認する方法をとった(これで甲乙つけがたい場合、電池を懐中電灯に戻して点灯し、消えるまでの時間を計測する)。
8時間点灯直後の「DAISO & HWアルカリ乾電池」の電池残量は、以下の写真のとおり。残量は、チェッカーの液晶にゲージとして表示され、ゲージの上下の色が消耗度合いの目安になる。
これが緑色だと「問題なく使用できる」、黄色だと「もう少し使用できる」、赤色だと「使用できない(電池切れ間近)」を意味する。さて、この乾電池のゲージは、赤色に近いぎりぎり黄色のところであった。
同じように「NEWアルカリ乾電池」で8時間点灯すると、ゲージの数は2本多く、より多くの残量があることが確認できた。
けた違いの差というわけではないものの、「NEWアルカリ乾電池」の方が持続時間は長いものと判定してよいだろう。
参考までに、別ブランドの単3電池と比較してみよう。比較対象の品はPanasonicの「アルカリ乾電池」。こちらは4本入り税込み506円。つまり単価はダイソーの5倍以上。シュリンク包装には、「連続使用でも長持」と記されている。先ほどと同様の条件で、Panasonic電池の持続時間を確認してみる。
やはりというべきか、Panasonicの乾電池は、残量のゲージは緑色(黄色にぎり近いが)のところまで伸びており、家電ブランド品の実力を見せつけた。
とは言え、純粋にコスパの点だけで見れば、ダイソーの乾電池に軍配が上がるだろう。個人的には、電池の消耗が早い機器類にはブランド品、そうでないものにはダイソーという使い分けがベストかと思う。