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国内でも急増中の「オールインクルーシブ」の宿に泊まるメリットと賢い使い方

2023.12.06

旅行の予定を立て、ホテルなどの宿泊施設を選んでいると「オールインクルーシブ」という言葉を目にする。オールインクルーシブを取り入れるホテルは、増加傾向にある。

なぜ、今オールインクルーシブの宿泊施設が増えているのか、高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」のセールスリーダーに、オールインクルーシブの魅力と日本国内にあるおすすめのホテルを聞いた。

「オールインクルーシブ」とは

オールインクルーシブとは、一般的には、旅行代金にホテル施設内の食事やドリンク、プールなどのリラクゼーション施設やアクティビティなどの料金が含まれているサービスを提供する宿泊施設のことだ。「一休.com」のサイト内には、オールインクルーシブの宿を特集したページもあることから、人気が高まっているのがうかがえる。

サービスの提供内容は、宿泊施設によって異なるが、滞在期間中に金額を見て思案するシーンがほぼないというのは、リラックスしたい旅行にはうれしい仕様といえるだろう。

かなり前から海外旅行では見かけるサービスだったが、ここにきて国内でもオールインクルーシブを採用する宿泊施設が増えているのはなぜなのか聞いてみた。

「新型コロナウイルスの蔓延を契機に施設内で旅を完結させるニーズが急速に高まり、感染リスクが最小限なおこもり需要が加熱しました。

各種サービスを利用する都度、またはチェックアウト時の細かな精算が要らないオールインクルーシブは、旅行者だけでなく宿泊施設側にとってもメリットが大きく、行動制限が解除された今もなお増えています。」(一休.com 宿泊事業本部営業部旅館・リゾートホテルチーム チームリーダー西村達雄さん)

追加料金を気にせず過ごせる旅行者のみならず、サービスを提供する側にとってもメリットがあるわけだ。宿泊施設で、お酒やリラクゼーション施設などを何度も味わえるほか、予定外のアクティビティに参加したくなった場合も、気軽に追加することができる。

滞在中の過ごし方を、その日の気分で決めたり、変更したりできるのは、自由にバカンスを謳歌できそうだ。非現実を楽しみたくて出かけたときに、追加料金という現実を突き付けられることがないのが魅力だ。

国内のおすすめオールインクルーシブの宿3選

オールインクルーシブの魅力がわかったところで、国内で出かけたくなる宿を3つピックアップして紹介する。

■駿河湾や富士山が一望できる「焼津グランドホテル」


駿河湾から富士山までの開放感ある絶景を楽しめる「焼津グランドホテル」は、多様なアクティビティが揃い、カップルからファミリーまで人気のホテルだ。絶景を見ながら、ビールやカクテルなど、お気に入りのドリンクで至福のひとときが過ごせる。


客室は、和モダンツイン洋室テラス付きのほか、オーシャンビューの和洋室などから選ぶことができる。

食事以外にも、宿泊者専用ラウンジで定番アルコールやノンアルコールドリンクが飲め、焼津黒潮温泉の露天風呂やサウナもある。スポーツエリアもあり、パターゴルフやテニス、バスケット3×3という定番スポーツのほか、モルックというボーリングに似たスポーツやショートテニスなど、小さな子どもと一緒にできるスポーツが8種類もある。

また、インドア派には、ボードゲームのエリアや、卓球やテーブルサッカーができるエリアもあり、ホテル内でカラダを動かし、リフレッシュできる。週末には、お抹茶体験もあり、お作法のレクチャーも受けられる。

【焼津グランドホテル】
https://www.ikyu.com/00001730/
住所:静岡県焼津市浜当目1489
TEL:054-627-1121
料金:44,000円~(税込み・1泊2名料金)

■世界遺産で地元の食材に舌鼓を打つ「世界遺産リゾート熊野倶楽部」

太平洋に面した七里御浜から少し山間に入った場所に佇む「世界遺産リゾート熊野倶楽部」は、吉野の山々と空の表情の変化を感じながら滞在できる。山にかかっていた霧が天へと昇る光景は神秘的で、心身が浄化されるような感覚になれる地域だ。

離れ 露天風呂付ロイヤルスイートなど、全室がスイートだ。熊野杉の温かみにこだわったしつらえで、露天風呂やキッチンを備えた部屋や、離れなど個性的な空間から好みの部屋を選ぶことができる。


熊野の地元食材を使用した料理とお酒のペアリングなど、食事がおすすめ。伊勢海老や鯛などの海の幸、美熊野牛、熊野地鶏や伊賀米といった山の幸など、熊野には多彩な食の恵みがある。大自然の滋味が染み渡る熊野ならではの料理が楽しめる。

旬の食材との一期一会をと、ペアリングもアルコールのほか、ノンアルコールでも提案してくれ、一部有料メニュー以外はほぼすべて無料でいただける。

夜には、郷土料理の夜食とともに、地酒を味わえるラウンジもあり、世界遺産の熊野の夜をゆったり過ごすことができる。

【世界遺産リゾート 熊野倶楽部】

https://www.ikyu.com/00001891/
住所:三重県熊野市久生屋町1430
TEL:0597-88-2045
料金:50,800円~(税込み・1泊2名料金)

■高原リゾートでアクティビティを満喫する「THE KEY HIGHLAND NASU」


豊かな高原を満喫・自然との一体感・オールインクルーシブの3つの鍵をコンセプトにしたリゾートホテルが「THE KEY HIGHLAND NASU」だ。

客室から、緑豊かな自然が目に飛び込み、リフレッシュできそう。プライベート露天風呂やロフト付など6タイプの客室がある。

天候に恵まれれば、高原をサイクリングで散策に出かけるのもおすすめ。また、屋内の広々としたプールで、家族で過ごすことも可能だ。

食事は、地元那須高原の新鮮な食材を中心に、こだわりの高原料理をビュッフェスタイルで。2023年3月にオープンした「森のスパ」では、インフィニティ露天風呂で癒しタイムを満喫することもできる。

思い切り体を動かした後は、暖炉を囲み、お気に入りのドリンクを飲みながら家族や友人と団らんタイム。そんなときには、マシュマロ焼きもおすすめだそう。揺れる炎を見ながら、リラックスできそうだ。

【THE KEY HIGHLAND NASU】

https://www.ikyu.com/00002552/
住所:栃木県那須郡那須町高久丙3243-342
TEL:0287-77-7000
料金:44,000円~(税込み・1泊2名料金)

食事やアルコールドリンクが含まれているだけでなく、その地域ごとの特性を活かしたり、アクティビティも含まれていたりと、オールインクルーシブの宿とひと言でいっても、特徴がある宿泊施設が増加しているようだ。

追加料金を気にせず、やりたいことにトライでき、食べたいメニューを選んで過ごせるのは、利用者にとってうれしいサービスだ。子どもが小さく、好き嫌いがある場合や、その日の気分でやりたい事が変わるなどといったときも安心。

国内だけでも多くの宿がオールインクルーシブを採用しているため、旅を検討中ならチェックしてみてはいかが。

※料金は2023年11月27日時点での最安値。

取材協力:一休.com
https://www.ikyu.com/

取材・文/林ゆり

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