私人逮捕系YouTuberの「収益化停止」や「一発BAN」が話題になった。
YouTubeでは条件を満たせば、自分の動画に広告をつけることができる。これはもちろん広告料というものが発生し、その一部が配信者の実入りになる。
が、全ての動画に広告がつくわけでもない。そしてあまりに度が過ぎる動画を配信した場合、今後の収益化自体を停止されるだけでなくアカウントの永久凍結もあり得る。
今回の記事では、「収益化停止」と「アカウント凍結」の流れについて解説していこう。
「悪質動画」とは?
筆者はYouTubeにてゲーム実況チャンネルを運営している。幸いにも今年7月に収益化を達成し、広告収入を得ている。
しかし、収益化が叶った直後は要領というものが分からず、迂闊にも動画に広告がつかない状態が続いてしまった。このあたりは先日配信した記事で詳しく解説している。
なぜ、動画では「死」や「殺」といった文字を伏字にするのか?YouTubeの鬼門「収益化の制限」の真実
YouTubeの鬼門「収益化の制限」とは? YouTubeは、一定の条件を満たせば動画に広告がつくようになる。 が、それはもちろん全ての動画に必ず広告がつくとい...
ただし、この記事の本題である「収益化停止」となると話はもっと重い。
「YouTubeでの収益化」とは、YouTubeパートナープログラムに入会することと同義である。が、もちろんYouTubeパートナープログラムには規約が存在する。端的に書けば、この規約を破り続ければプログラムから外される可能性がでてくるというわけだ。
ヘルプに掲載されている「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」を見ていこう。「広告掲載に適さない主なトピック」は様々あるが、ここでは「暴力」に話を絞りたい。
実はこのあたり、ゲーム実況者にとっては悩みどころである。なぜなら、大抵のアクションゲームには暴力表現があるからだ。路上で人を殴り倒すシーンも、これは「暴力表現」である。
ただ、ゲームの内容がフィクションである以上は広告がつかなくなる可能性はあるが「悪質動画」というわけではない。ここでの問題は、私人逮捕系YouTuberが現実の世界で暴力行為をしているという点だ。これは、
“殴打や蹴りなど(格闘技を除く)
教育的ではない文脈で、けががなくても、路上でのけんかに焦点を当てているか長時間にわたり描写しているもの”
という項目に該当すると思われる。YouTubeがそう判断すれば、その動画は広告収入を得ることが一切できない。
そして、そのような動画を立て続けに配信すればYouTubeパートナープログラムから強制退会させられる可能性が……というわけだ。