メーカーのサポートはあるか?
新品ではなく中古品を買う場合は、「メーカーのサポートが続いているか」も確認する必要がある。
サポートが終了したということは、ソフトウェアの更新も終了予定か既に終了しているということ。この「サポート切れの中古外付けカードリーダー」がネットオークション等で出品されていることもあるが、それを購入するのはまさに賭け。長く使えるものではないのは確実だ。
ここまでの話を一度まとめると、マイナンバーカードを利用する目的の非接触型カードリーダーは「公的個人認証サービスポータルサイトが確認している新品の製品」を買ったほうがトラブルは少ないだろう。
免許証更新講習も在留手続きも自宅で!
「マイナポータルやe-TaxをPCで利用するのに、なぜカードリーダーが必要なんだ?」という批判は数年前まであった。
そもそも外付けカードリーダーというものは、今に至るまで普遍的なガジェットとは言い難い。実際問題、マイナンバーカードの読み込み以外には殆ど利用しないという人が大半ではないかと思う。が、各種公的手続きのオンライン化が進めば「外付けカードリーダーを購入する意義」が大きくなるはずだ。
筆者が先日@DIMEで執筆した「免許証更新講習を自宅で受講できる時代が到来、優良だけでなく一般運転者も対象に」という記事は、まさにマイナンバーカードを自宅で利用する内容である。
当初は優良運転者のみ対象だったオンラインでの免許証更新講習だが、最近になって一般運転者にも門戸が開かれるようになったのだ。マイナンバーカードとカードリーダーを持っていれば、講習のためにわざわざ免許センターに行く必要はなくなる(ただし、その後の更新手続きは引き続き免許センターで実施する仕組み)。
また、これはあまり知られていないことだが日本在住の外国人の在留手続きも今やオンラインでできる時代になっている。
マイナンバーは日本の自治体に住民票を持っている人が対象のため、条件さえ満たせば外国人もマイナンバーカードを取得できるのだ。そしてマイナンバーカードを持っている外国人は、出入国在留管理庁のオンラインシステムを使って新しい在留カードを申請できる(当然ながら、審査を通らなければ在留カードは発行されない)。
このような具合に、それまでは行政窓口へ行かなければできなかったことが自宅でできるようになった。そうしたことが広く認識されれば、外付けカードリーダーの必需性も見直されるだろう。
免許証更新講習を自宅で受講できる時代が到来、優良だけでなく一般運転者も対象に
運転免許証の更新。これは安全講習と一体のものである。 講習には区分があり、違反履歴に応じて「優良運転者」と「一般運転者」、そして「違反運転者」に分けられている。...
【参考】
公的個人認証サービスポータルサイト(PDF資料)
https://www.jpki.go.jp/prepare/pdf/num_rwlist11.pdf
取材・文/澤田真一