賛否両論あるマイナンバーカードだが、このカードがあるからこそ「自宅で様々な手続きができるようになる」というのは誰にも否定できないだろう。
たとえば、確定申告。マイナンバーカードを使えば自宅にいながらe-Taxを利用できる。が、PCを使う場合はマイナンバーカードのICチップを読み取るカードリーダーなるものが必要だ。
理想は非接触型カードリーダーである。なぜなら接触型は、それを使えば使うだけどうしてもカードが摩耗してしまうからだ。非接触型であればそのような心配は不要だ。ところが、最初から非接触型カードリーダーが内蔵されているノートPCはそう多くはない。
そこで今回は、外付けの非接触型カードリーダーを探してみようということで記事を書き進めていきたい。
Amazonや楽天市場でも売られているが…
数年前のことだが、筆者は@DIMEとは別のメディアで外付けカードリーダーについての記事を配信した。
その記事がバズってしまい、直後にカードリーダーの転売が発生したのだ。確か正規価格の3倍ほどになってしまったと記憶しているが、現在は需要と供給のバランスが落ち着いているためそのような転売騒動は起こっていないようだ。
Amazonや楽天市場で「非接触型カードリーダー」と検索すると、様々な製品がヒットする。とりあえず非接触型であれば極力安いものを……というわけにはもちろんいかない。
これについては、公的個人認証サービスポータルサイトが対応カードリーダーの一覧表をPDFで作っている。
いかにも役所の文書らしい細かい記載の仕方で、ライターの職業病である近視を抱える筆者にはやや読むのが辛い。が、メーカーやPCのOS毎にちゃんと分けてくれているため、大いに参考になる資料だ。
その製品、本当にマイナンバーカード対応?
この資料は、「マイナンバーカード対応の真贋」を見抜く鍵にもなる。
Amazonや楽天市場で「マイナンバーカード カードリーダー」と検索すると、マイナンバーカードに対応していると謳うサムネ画像の製品がズラリと登場する。それらが本当にマイナンバーカード対応製品であるかどうかを見抜くのは消費者の役目だ。
平たく言えば、上の資料にない製品は避けたほうが無難である。
もちろん、「つい先日発売された新製品だが公的個人認証サービスポータルサイトの公開資料にはまだ反映されていない」という例もあるだろう。が、これはひとまず特殊例と考えたい。
「何はともあれ、確実にPCでのマイナンバーカード読み込みを実施したい」という人は、必ず資料に目を通すべきだろう。