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改悪とは言い切れない!?楽天のポイントプログラムが楽天モバイルユーザー優遇に舵を切った理由

2023.12.14

楽天モバイルを契約すべき人は?

房野氏:ポイントの原資はどこが出すんですか?

石川氏:グループとして出すんだと思います。

房野氏:プレミアムカードカードの会員は泣きませんかね。

石野氏:泣くほどでは……

法林氏:クレジットカードに詳しい「ポイ探」の菊地崇仁さんがコラムで書いていたけれど、楽天カードはゴールドカードやプレミアムカードを持つ意義が薄れたと。ノーマルカードでもいいんじゃないかと。プレミアムカードの会費が1万1000円。楽天モバイルは、一番安いと月額1078円×12か月なので、プレミアムカードの年会費とトントンんですか、みたいな感じ。とにかく楽天はモバイルの回線契約数を稼ぎたい。そのためには楽天プレミアカード、ゴールドカードの人がノーマルの楽天カードに移行しても仕方ない、という考えなのかもしれない。

石野氏:今回の改定で、プレミアムカードの解約相談窓口みたいなものを設置している。

法林氏:しかも、ユーザーに対して「もし気に入らなかったら解約してください」みたいなニュアンスのメールも送っていますからね。

石野氏:プライオリティ・パスと、1か月1万5000ポイント付与がちょっと重たかったんじゃないかな。で、「もうプレミアムカードはいいか」みたいな感じで、楽天は損切りをしているというか。

石川氏:めっちゃ損切りしている。サービスをどんどん終了しているのは、ドコモか楽天か……というくらい、ガンガン切っている。

房野氏:楽天プレミアムカードのユーザーはどこに移行するんですかね。楽天内で移行するでしょうか。

法林氏:石川君は、楽天経済圏の人が、そんな簡単に他社へ行くかどうかわからないって言うけれど、僕の勝手な分析だと、楽天経済圏で生きていこうという人は、結構細かく計算するので、僕は意外に楽天モバイルを契約しないんじゃないかと思っている。さっきの「楽天カードをやめようかな」って言っている友人はドコモユーザーで、ドコモのネットワーク品質はここ数か月、半年くらい、あまりよろしくない。そういう意味では楽天モバイルに移る可能性があるけれど、全く違う選択をする可能性もある。

 もう1つ、携帯電話を2回線持つのはかなりハードルが高い。そこをちゃんとやれるかどうか。さらにMNPはもっと勇気がいること。だったらカードをやめる、もしくはカードは楽天のノーマルカードにして、がんばってdポイントを貯めます、みたいになるかもしれない。

石野氏:まぁ、でも楽天市場は商品数も魅力ですし、楽天市場を使いたい人の会員権だと思って楽天モバイルのSIMカードを手に入れればいいんじゃないかなって思います。

法林氏:楽天はそう考えている。ただし、ユーザーがその方針に付いてきてくれるかどうかは、ちょっと微妙。

石野氏:このままだと損するので、楽天市場にハマっている人は、やっぱり会員権という名のSIMカードを入手するしかないかな(笑)

法林氏:でも、どうなのかな。楽天カードの決済額は多いと言われているけれど、1か月に何十万円も使う? 使わないよね。

石野氏:僕はもう全然使っていませんね。

石川氏:そもそも、楽天カードって無料で持てるところで言うと……言い方が難しいな……

法林氏:どういうECサイトを使うかは人によるけれど、ヨドバシカメラとかビックカメラとかを使うのって、基本的には高額商品、家電だったりパソコンだったりを買う時。Yahoo!ショッピングや楽天市場、Amazonは、送料次第ではあるけれど、そんなに高い商品は意外に買わないと思う。例えばうちがよく購入するのは、ペットボトルのお茶。持って帰るのが大変なので、まとめて買って送ってもらう時に使う。そんなに高額商品を買わない気がする。

石野氏:僕はECでも高いものは買うようになりました……スーツケースとかコートとか。

房野氏:楽天市場ユーザーとAmazonユーザーってどう違うんですかね。

法林氏:扱っている商材としては、楽天市場の方がより一般的な商品が多い気がする。食品とかはめっちゃ多い。

石野氏:何かの部品とか、中華ガジェットとか、マニアックなものはAmazonの方が多い。

法林氏:ただ、Amazonも結構侮れなくて、Amazonブランドで出しているPB商品のお茶とかは安く大量に売っている。スーパーのライフと組んでいるので、ネットスーパーとしても利用できる。

石野氏:Amazonフレッシュですね。

法林氏:Amazonは百貨店に近いけれど、楽天市場はテナント貸しで、PARCOみたいな感じと言われる。

石川氏:必要なものがすぐ届くのはAmazon。スピード重視だとAmazonになっちゃうかな。

石野氏:楽天市場は、営業が地方を回って集めてきた銘菓とか、Amazonには置いていないようなちゃんとした商品が結構多いです。ファッションもそうで、Amazonにはないようなきちんとしたブランドのアイテムが結構揃っています。その辺は楽天の強み。

法林氏:地方の名産品には強いと思うけれど、僕が見ていて最近、しっかりと追いかけているなと思うのはYahoo!ショッピング。横にふるさと納税のチームもいるし、結構いろんなものが出てきたなと思う。

石野氏:対抗しきれていないというか……

法林氏:楽天ポイント対PayPayポイントになりそうな感じもちょっとしている。

石野氏:Yahoo!ショッピングは、孫さんが「伸ばすぞー」って言っていた時は、めっちゃポイントが付いていたんですよ。当時はPayPayボーナスだったかな。ガンガン付いていて、Yahoo!ショッピングで買い物をすれば実質3割引、みたいなくらいポイントが付いていたのに、急に渋くなってきて。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義氏

法林氏:今回の楽天と同じく、適切な値にしたんでしょ。

石野氏:でも、そうすると第2の楽天市場でしかないわけですよ。

石川氏:Yahoo!ショッピングは、「出店料0円」とポイントっていうシステム上の数字で盛り上げてきたわけですよ。楽天の何が凄いかっていうと営業。全国に営業マン、楽天自身はECコンサルタントという言い方をしているけれど、それがたくさんいて、それこそ楽天新春カンファレンスではものすごくたくさんの担当コンサルタントが、出店者、お客さんを迎えている。体育会系っぽい営業マンがズラっといる。

石野氏:楽天新春カンファレンスは、一種の接待イベントですからね。

石川氏:ああいうのを見ると、楽天ってアナログな会社だなっていうか、ITの会社じゃないなって思う。

石野氏:本来、ソフトバンクもそういう会社なので、そのノウハウやリソースをYahoo!ショッピングにもっと注入すれば、十分対抗できるような気がする。

石川氏:でも、今から楽天の営業力に対抗するのは、相当厳しいような気がするなぁ。

法林氏:ちょっとね。だけど、今回はカードという強みを失う気がする。引いては楽天市場にも影響が出ると思う。

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