ふるさと納税といえば、地方の美味しい特産品を返礼品としてもらうことを楽しみにして利用する人が多いかもしれない。しかし、そういった食品をはじめとしたモノではなく、最近は「体験型返礼品」も人気を集めているようだ。
レッドホースコーポレーションはこのほど、ふるさと納税寄附者を対象に「ふるさと納税に関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。
体験型返礼品への寄附者は33.5%、「家族が喜びそうな体験」を重視する人が約半数
レッドホースコーポレーションがインターネットで行った「体験型返礼品の利用実態調査」によると、ふるさと納税を行っている回答者659名中、体験型返礼品を選んで寄附したことがある人は221名(33.5%)にのぼった。ジャンルとしては、「お食事券」や「ホテルや旅館などの宿泊券」が多く、次いで「地域内で使えるお買物券」となった。
体験型返礼品を選ぶ際に重視する点を聞いたところ(複数回答)、1位は「家族が喜びそうな体験ができること」で101名(46%)がこの回答を選んだ。
次いで、「楽しそうな体験ができること」「普段できない体験ができること」となり、中には「メジャーではないがここでしかできない体験ができること」と回答した人が60名(27%)いた。「行ったことのない地域での体験」を挙げた人も44名(20%)で、ふるさと納税を通じて新しい体験を求める人が少なからず存在することがわかった。
体験型返礼品の利用率は78%、メリットに感じるのは現地ならではの体験
体験型返礼品に寄附した人に、実際に利用したかを確認したところ、173名(78%)が利用したと回答し、これから利用する予定の人と合わせると87%となっていた。寄附者の大部分が実際に現地に足を運んでいる。
体験型返礼品を利用した人に対し、利用してよかった点について聞いたところ(複数回答)、約55%の人が「地域の美味しいものを現地で食べられたこと」と回答した。以下、「地域の人との触れ合い」が34%、「そこでしかできない貴重な体験」が30%と続き、利用者が現地ならではの体験をメリットと感じているようだ。
体験型返礼品で訪れた地域に90%の人が「また訪問したい」と回答
体験型返礼品で訪れた地域に「また、訪れたい」と回答した人は156名(90%)となった。また、「知人・友人・家族に勧めたい」と回答した人が158名(91%)いた。満足度が高かったことが伺える。
同じ返礼品へのリピート意向を聞いたところ、29%と約3人に1人が同じ返礼品を選ぶと回答した。体験型返礼品を利用した人は訪れた地域にふるさと納税で、またはふるさと納税以外の方法でまた行きたいと感じる「地域のファン」になるケースが多いことがわかる。
<調査概要>
調査実施期間:2023年9月29日~10月6日
調査対象:全国20歳以上79歳までの男女個人(住民税納税者)
サンプル数:事前調査2,201名本調査659名
(本調査対象者は、事前調査で「ふるさと納税に寄附したことのある人」と回答した人から抽出)
調査内容:ふるさと納税の利用状況(特に体験型返礼品の利用実態)
調査方法:インターネットアンケート調査(調査委託先:株式会社ジャストシステム)
構成/こじへい