土や鉢がなくても育てられるエアプランツ。置き場所や飾り方を選ばないのが魅力で、インテリアプランツとしても人気があります。
天井や壁から吊り下げる「ハンギング」やガラス容器のなかに入れる「テラリウム」など、エアプランツならではのディスプレイは流行りの男前インテリアともマッチします。
今回は、そんなエアプランツの良さを活かした手作りインテリアアイテムをご紹介。ダイソーのグルーガンで手軽にDIYできる “流木エアプランツ” の作り方や、おしゃれなディスプレイアイデアをまとめました。
エアプランツの基礎知識
エアプランツは、土に根を張らず葉から空気中の水分を取り入れて育つ不思議な植物です。
根は主に着生のために使われ、野生ではジャングルで他の樹木に固着したり断崖絶壁の岩などに固着して生息していることが多いです。
実は「エアプランツ」というのは植物の名称ではなく、パイナップル科チランジア属(ハナアナナス属)の仲間のうち土がなくても育つ着生種がエアプランツと呼ばれています。園芸店などでエアプランツが「チランジア」という名で売られているのはこのためです。
品種によって見た目も色々あり、花が咲くものやかなり大きく成長するものもあります。
日本で主に流通しているエアプランツは大きく分けて銀葉種と緑葉種があり、それぞれ特徴が異なります。
■銀葉種…銀(白)色がかった葉が特徴。主に砂漠地帯に生息しているため乾燥に強く、蒸れに弱い。
■緑葉種…ツヤのある緑色の葉が特徴。主に熱帯雨林に生息しているため比較的水を好み、強い日差しに弱い。
さらにそれぞれ個別の品種があり、その数は園芸種を含めると数百種とも数千種ともいわれます。観葉植物のなかでも特殊な生態を持つエアプランツの魅力にハマり、多数の品種を収集して育てるコレクターもいるとか。
エアプランツは鉢植えの必要がなく、100円ショップやホームセンターなどでも気軽に手に入れることができるので観葉植物初心者の方にも人気があります。
エアプランツを育てるポイント
品種によって細かい特性はありますが、エアプランツには共通する育て方のポイントは以下です。
1. 風通しを良くする
2. 直射日光が当たらない明るい場所に置く
3. 普段の水やりは夕方以降に霧吹きで与える
4. 冬場は10℃を切らない場所で管理する
基本的には蒸れと直射日光に弱いため、風通しが良くレースのカーテン越し程度の明るさのある場所で育てるのが鉄則です!比較的管理の手間が少ない植物ではありますが、「エアプランツは水やりがいらない」は間違いなので気をつけましょう。
水やりの頻度は季節や品種によっても変わりますが、室内育成時の目安は週に1~2回程度といわれます。経験上、エアコンで乾燥している室内などに置く場合は毎日スプレーした方が元気に育つので、頻度は部屋の湿度などを見て調整してください。
水やりは霧吹きやスプレーを使って、必ず夕方以降にやりましょう。日が沈まないうちはまだ気功が開いていないため、水をやっても上手く吸収することができず株を腐らせる原因になってしまいます。
湿気の多い梅雨時期を除いて、月に1度程度は「ソーキング」と呼ばれるしっかりめの水やりをすると良いです。水を溜めたボウルなどにエアプランツを一晩浸し、朝になったら取り出してしっかり乾燥させてやりましょう。
一般的なエアプランツは20℃~30℃くらいの温暖な気候を好み、耐寒性はあまりありません。10℃を下回ると弱ってしまうこともあるので、冬場は温かい室内で管理するのがおすすめです。