Copilot in Windows
Copilot in Windows は、Windows OS で利用できる AI アシスタントだが、現在、Windows 11 2022 Update、および、Windows 11 2023 update で提供が始まっている。
米国時間、11月20日にはWindows 10 向け Copilot in Windows (プレビュー版) の提供を開始したことも発表された。
Windows OSにCopilot が組み込まれるメリット
1.OS 設定との連動
「壁紙を変えたい」とプロンプトを入力することで、個人設定の背景を変える画面が現れ、壁紙を変えることができる。設定画面の奥深くまでクリックを重ねる必要はない。プロンプトの入力は文字だけでなく音声、画像でも。さらに今後ペン入力が可能になる予定。
2.アプリケーションとの連動
OS 上で動く様々なアプリケーションと連携します。例えば「リラックスできる音楽を聞きたい」と入力すると、音楽ストリーミングサービスのアプリを開くことを提案する。
3.トラブルシューティングに対応
例えば、曲をかけても音が出ない場合、Copilot に尋ねると、トラブルシューティングのアプリを提案する。
「音が出ない」状況を自動的にスキャンし、「オーディオデバイスがミュートされている」ことを突き止め、ミュート解除を提案する。
日々パソコンを使う中で発生する様々なトラブルは、これまで周りに聞いたりサポートに問い合わせたりする必要があったが、これからは Copilot が解決の手助けをしてくれる。
Windows 11のAI新機能
Windows 11 2023 Updateでは、Copilot に加え、150以上の新機能が搭載されている。その中から特に AI を活用したものを紹介。
1.フォト
写真を表示、整理、編集、共有できる「フォト」アプリに AI が組み込まれた。iCloud 写真を通じ、Windows OS から直接 iPhone に保存されている写真を呼び出すことが可能で、写真を選択し、「背景ぼかし」機能を実行すれば、AI が自動で背景を分析し、ぼかし量を調整できる。
2.ペイント
写真の切り抜き作業も簡単。ペイントに新たに搭載された「背景の削除」は AI がイメージを分析して、背景部分を認識、削除する機能になる。さらに新搭載の「レイヤー」機能を使い、切り抜いた画像と別の背景を簡単に重ね合わせることもできる。
3.Snipping Tool
Snipping Tool も進化を遂げた。テキスト情報がコピー&ペーストできないイメージをキャプチャしたあとに「テキスト アクション」機能で、スクリーンショットからテキスト ファイルを抽出することができる。
4.Clipchamp
Windows 11 には、動画の編集ツールが標準で搭載されている。今回新たに追加された「AI でビデオを作成する」機能を使うと、AI の質問に答えるだけで動画編集が行なえる。
音楽も映像の尺に合わせて自動で調整され、YouTube や TikTok へもアップロードも直接実行できる。
編集用のタイムラインも作成されるため、仮編集をAIに任せ、クリエイティビティを発揮する本編集を自身が進めるワークフローが組めるようになる。つまり、人がクリエイティブに注力するための手助けを、AI が行なってくれるというわけだ。
関連情報
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/11/28/231128-microsoft-copilot-officially-launched-on-december-1-introduction-of-features-for-individual-customers/
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-%E3%81%AE-copilot-%E3%81%B8%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D-675708af-8c16-4675-afeb-85a5a476ccb0
構成/清水眞希