ミニキャブEVの特長
この「ミニキャブEV」はワンボックスタイプの軽商用EVで、モーターや駆動用バッテリーなど電動系コンポーネントを新世代化し、一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増となる180km(WLTCモード)に延長した。AC200V(15A)での普通充電では約7.5時間で満充電となり、業務終了後に充電すれば、翌日の業務開始時には満充電状態で使うことができる。なお、急速充電の場合、約42分で80%までの充電が可能となっている。
さらに新採用のモーターは走り出しから最大トルクの195Nmを発生するため、荷物をたくさん積んで重くなった状態でも、電気自動車ならではのスムーズかつ力強い走りでストレスなくキビキビと走行することが可能。また、新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、先代モデルよりさらに高い静粛性を実現し、早朝や深夜でも周囲に気兼ねなく走行することができる。なお、先代モデルから走行距離向上や安全装備の充実を図りながら販売価格は同等に抑えた。
主な変更点
■三菱自動車独自のEVシステム新世代化
駆動用バッテリーは、電池容量を約25%向上。またモーターとインバーターを一体化構造とするなど、モーター効率を向上させ、航続距離を約35%向上させ180kmとした。
■安全機能
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]、オートマチックハイビーム[AHB]、誤発進抑制機能(前進時)[UMS]などの予防安全技術「三菱e-Assist」を採用。安全機能を向上しサポカーSワイドに対応。毎日の安全な運転をサポートする。また、急な坂道で発進時の後退を防止するヒルスタートアシスト[HSA]を追加し、安心してスムーズな発進ができるように補助する。
■機能装備
電気を車両からいつでも取り出せる、アクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設定した。災害時などの緊急時でも、消費電力の大きい電化製品を使用することができる。さらに、インストルメントパネルには、充電用USBポートのタイプCとタイプAをメーカーオプション設定し、ユーザーの使いやすさを考慮しスマホトレイを併設した。
■走行性能
前後ショックアブソーバーの減衰力特性を見直し、乗員の乗り心地の向上とともに、キャビンの揺れを抑制して荷物への負担を軽減した。さらに、回生ブレーキを積極的に活用するBポジション時の回生力を強めることで実用電費を向上させた。
【メーカー希望小売価格】
関連情報:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/minicab_ev/
構成/土屋嘉久