寒くなると同時に空気が澄んで、ますます紅葉が美しく見えるようになってきた今日この頃。もうすぐ冬がやってきますね。
1年中バイクに乗りたい派のライダーとしては、どんなに寒い日でもツーリングに出かけたいところ。しかし冬の山道には、暖かい時では考えられないような危険が潜んでいるのをご存じでしょうか?
今回の記事では、冬のツーリングで気を付けるべきポイントを5つご紹介します。
(1)早朝の路面は凍結注意
「ツーリングは朝早くに出発して走行距離を伸ばしたい」と考えているライダーは多いかもしれません。しかし、ちょっと待ってください!
1日の中での気温は夜から朝にかけてが最も低く、早朝の路面はすっかり冷え切っています。路面凍結が起きやすい上、凍っていなかったとしてもタイヤが温まりにくいため滑りやすくリスキーなのです。
冬のツーリングは、陽が出て気温が上がり始める午前8~9時ぐらいの出発がベターです。特に山中を走る場合は、むやみにスピードを出したり車体を傾けたりすることなく無理のない範囲で楽しみましょう。
ただし陽が当たらない山の北側の斜面では、気温が高くなった昼間でも路面凍結が残っている場合があるので要注意です。
(2)落ち葉や橋の「罠」に気を付けて
冬の路面には「罠」と言えるような危険なポイントがいくつかあります。例えば橋・マンホール・白線の上などは、他の場所が凍っていなくてもピンポイントで凍結している場合があり、スリップやハイサイドが起きやすく大変危険です。
ハイサイドとは、タイヤがスリップをしている状態から急激にグリップ力を取り戻すことで、車体が激しく揺れ動いてコントロールできなくなる現象。勢いよくライダーが投げ出されることが多く、大変危険な状態です。
また落ち葉が積み重なっている場所や、車に踏まれてグチョグチョのペースト状になっている場所も要注意。
落ち葉に埋もれた段差や小石を踏んで転倒したり、落ち葉から染み出した油分でスリップしたりするリスクがあるのです。(写真のスポットはさすがに落ち葉が多過ぎますが…)
これらの「罠」が比較的少ないのが道路の真ん中です。特に冬の間はキープレフトをせず、夏よりもペースを落として走るのがおすすめですよ。(後ろから速い車が追いついて来た時は、見通しの良い場所で道を譲りましょう!)