婚外恋愛経験者の夫婦間における「夜の生活」事情
「婚外恋愛する人」の夫婦関係について世間一般のイメージとの乖離が判明したが、これは「夜の生活」においても言えることなのだろうか。婚外恋愛経験者の夫婦間のセックス頻度について聞いたところ以下のような結果に。
婚外恋愛経験者の夫婦間のセックス頻度について「セックスレス夫婦が多い」というイメージは覆され、夫婦間のセックスが高頻度で行われていることが判明した。
なお、セックスレスの定義は「特別な理由なく1か月以上、性的関係がないカップル」(日本性科学会、1994年)であるので、「数か月に1回」以下の40.9%が該当することになる。
女性の場合は、男性よりも夫婦間のセックス頻度が低く、60.3%がセックスレスに該当する。これにより「女性が婚外恋愛に走る動機としてセックスレスが大きい」ということが言えそうだ。
第3報で報告した通り、女性の方が婚外恋愛における交際人数が少なく、1人が約44%、2人が約20%になる。
男性の場合は複数の相手と同時に関係を持てる人が多いために配偶者とセックスレスの割合が低い一方、女性は複数の相手と同時に関係を持てない人が多い結果、セックスレスが婚外恋愛の重要な理由になっているといえそうだ。
男性は「月に1回程度」が最多の44.3%、女性は「数か月に1回」が最多の43.4%であった。配偶者とのセックス頻度と重ねてみても、それほど高頻度にはならないといえるだろう。
年代別でもセックス頻度について分析を行ったところ、やはり男性でも50代の大半(67.5%)は夫婦間でセックスレス状態にあり、40代・30代とは大きな違いが見られる。
30代男性の夫婦間でのセックス頻度の高さが際立つ。数字はないが、一般の30代既婚男性よりも高いのではないだろうか。
女性の場合、50代では9割近い人(87.8%)が夫婦間でセックスレス状態にあった。驚くことに40代でも約7割(66.7%)に上る。
第1報・第2報で紹介したように、40代女性は「女ざかり」という言葉通り婚外恋愛に積極的な年代だが、これには夫婦間のセックスレスという背景が大きくありそうだ。30代ですでに約4割(40.8%)がセックスレス状態というのも驚かされる。
夫婦間のセックス頻度の最後に「子どもの有無」により違いがあるかを分析したところ、こちらも予想外の結果で、「子どもあり」の男女の方がセックス頻度は高いという結果になった。
続いて、「配偶者と最後にセックスをしたのはいつか?」を質問したところ、先ほどのセックス頻度との若干の相違は見られるものの、配偶者と性的関係をコンスタントに持っていることが分かった。