夫婦仲が良くないから、夜の生活に満足してないから婚外恋愛に走ってしまうというのが一般的なイメージではあるが、果たしてその実態はどうなのだろうか。
レゾンデートルは、現代の夫婦関係のあり方、婚外交渉や異性関係に対する価値観の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、「婚外恋愛に関する実態調査」を行った。
夫婦仲がいいのに婚外恋愛を?婚外恋愛経験者の夫婦仲
「婚外恋愛をするくらいだから夫婦仲が良くないのだろう」というのが世間一般のイメージかもしれない。少なくとも一般の夫婦よりも「仲が悪い」割合は高そうだが、次のような結果になった。
男女とも「良い」「やや良い」が5割を超える想定外の結果に(男性の合計:57.1%、女性の合計:51.8%)。夫婦仲が良いにもかかわらず、婚外恋愛をしたということになる。「やや悪い」「悪い」の回答の少なさも想定外で、男性の合計が11.4%。女性の合計が19.9%。
想像以上に夫婦仲が良い(やや良いを含む)と答える男女が多い理由として考えられるのは、「婚外恋愛が夫婦関係の緩衝材になっている」という点だろう。
婚外恋愛をすることで夫婦関係が良くなったとはよく聞く話だ。配偶者に不満をぶつけなくなった、妻や自分を客観的にみられるようになったのかもしれない。
もう一つ考えられるのは、夫婦関係に葛藤があった時期に婚外恋愛をしたが今は克服したというもの。加えて、「何人も同時に愛せる」タイプの男女も一定割合いると考えられる。
世代別で気になるのは、30代と50代の男女間の齟齬の大きさだ。30代で夫婦仲が「悪い」と認識する男性は4.4%(やや悪いは0人)に過ぎないが、女性は「悪い」「やや悪い」を合わせると18.5%にも上り、「妻が我慢しているのに夫は気づかない」構造が想像できる。
50代でも「悪い」という認識に男女差が大きいが、それよりも女性の「良い」(やや良い含む)という回答が37.0%しかないのに対し、男性は50.0%に上るという齟齬が気になるところ。「妻の方が冷めている」という関係が想像できる。