Artec Euroの日本法人であるArtec 3Dは、全自動卓上型3Dスキャナ「Micro II」を発表した。
品質検査向けワークフローの厳しい要件に対応する5ミクロンの精度を提供
Micro IIは、極小、あるいは小型オブジェクトのデジタル化に特化して開発された全自動卓上型3Dスキャナ。高いレベルの精度が必須となるリバースエンジニアリングや品質検査、法医学、貴金属、歯科などの幅広い産業分野や用途での使用に適している。
先代モデル「Micro」から精度を高めており、品質検査向けワークフローの厳しい要件に対応する5ミクロン(0.005mm)の精度を提供するうえ、同じ物品のスキャンでは同一のデータが得られ、スキャンごとの誤差は2ミクロン未満を実現。また、従来よりも18.5倍の体積を持つオブジェクトのキャプチャが可能となったほか、対象となる大きさもさらに幅広くなり、最大20×20×15cmまでのオブジェクトをキャプチャできるようになった。
さらに、Micro IIは完全に自動化されており、ワンクリックでワークフローを開始することが可能。Artec Studioソフトウェアのアルゴリズムを使用して、理想的なスキャニング経路に沿うよう適切に配置することで、すべての面からのオブジェクトのキャプチャが最小限の時間内で確実に実行されるという。
このほか、1,300万画素の解像度を持つカメラを4台備えているのも特徴。これにより、小規模のオブジェクトの3Dスキャニングに欠かせない、鋭いエッジや極めて細かいディテールのスキャンも可能だ。
フルカラーでの3Dスキャンにも対応し、Artec Studioの「フォトテクスチャ処理機能」を使用して高解像度の写真から色彩を追加することもできる。
製品情報
https://www.artec3d.com/ja/portable-3d-scanners/artec-micro
構成/立原尚子