オレンジページが運営するライフスタイルメディア「オレンジページnet」は、国内在住の成人女性にアンケートを実施。夫婦間での料理シェアの現状について調査を行なった。
夫婦間の料理シェアは妻の就業状況より世代による違いが大きい
妻が有職主婦の場合、料理は「ほぼ妻のみ」が63%、「妻が多め分担」が30%。併せて93%が「主に妻が料理を担っている」という回答となった。専業主婦の場合は96%だった。
年代別に見ると、「ほぼ妻のみ」の割合は、40代(67%)30代(58%)20代(38%)と若くなるに連れて減少。20代は、「妻が多め分担」も合わせると、6割以上が夫も何らかを担当していることがわかった。
年代別では20代夫婦の91%が分担に満足。就業状況別では有職主婦の38%が分担に不満
20代では家事と育児の分担割合に「満足+やや満足」と答えた人が91%なのに対し、30代では71%、40代では54%と、年代が上がるにつれ満足度は低下している。
就業状況別にみると、「満足+やや満足」と回答したのは、共働き62%、専業主婦70%。共働きの場合は38%が分担に「不満+やや不満」と感じていることが判明した。
家事と育児の分担の満足度が夫婦仲や幸福度に直結
「あなたは、家事と育児の分担割合をどう感じていますか?」という質問に「満足」「不満」と回答した人の「夫婦仲」と「幸福度」について注目。
「満足」と答えた人は、98%が「夫婦仲が良い(とてもよい+どちらかというとよい)」と回答。また、幸福度を点数で表す質問に対しては、8~10点が83%に達し、1~4点と回答した人はいなかった。
「不満」と答えた人は、60%が「夫婦仲がよくない(あまりよくない+よくない)」と回答。幸福度は1~4点と低く回答した人が33%となった。
調査結果について
■オレンジページnet編集長 原田直美氏
若い世代は男性もどんどん料理を作り、家事分担を進めています。「妻が多く担当するが夫も料理をする(妻が多め分担)」と回答した割合は20代で48%。今後はさらに進むでしょう。
また、料理を含む家事や育児の分担に満足している夫婦は夫婦仲もよく、幸福度も高いことが、今回の調査ではっきりと出ました。生きていく上で料理をすることは欠かせない営みであり、夫婦にとって大切な「タスク」かつ「楽しみ」ともいえます。
夫婦それぞれの分担割合を見つけることが、仲良し夫婦でいるポイントと言えそうです。
調査概要
調査対象/
2020年調査:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の既婚女性(有効回答数1608人)
2023年調査:オレンジページメンバーズ・国内在住・18歳未満の子どもがいる20~49歳の既婚女性(有効回答数206人)
調査方法/インターネット調査
調査期間/2020年8月26日~8月30日、2023年8月2日~8月6日
関連情報
https://www.orangepage.co.jp/
構成/清水眞希