内閣府の調査によると、日本人の自己肯定感は欧米諸国の人々のそれに比べて極めて低い。「生きづらさが増している今の時代こそ、ジェンダーを問わず、セルフラブが必要です」――そう話すのは、タレントとして一世を風靡し、現在は実業家としても活躍するRIKACOさん。自身がプロデュースするライフスタイルブランド「LOVE GIVES LOVE(ラブ ギブス ラブ)」を手掛け、12月にセルフラブをテーマにした総合展示会「LOVE GIVES LOVE GATHERING(ラブ ギブス ラブ ギャザリング)」を主催する彼女が、今、世の中に伝えたいこととは?
自分が壊れる前に、気づいてほしい
この記事を読んでくださっている男性のみなさんは、セルフラブなんて考えたこともない、という方がほとんどかもしれません。日本の男性向けのメディアでセルフラブがテーマとして取り上げられることは、今のところまだほとんどないし、女性向けのメディアでもようやく少しずつ、という感じ。私の感覚としては、ちょっと遅いですね。
私は男女を問わず、すべてのビジネスパーソンにこそ、セルフラブ、つまり「ありのままの自分を愛する」ということを意識的に実践してほしいと思っています。なぜなら、ビジネスの現場ってものすごくハードだから。みんな多かれ少なかれ、ストレスを抱えているじゃないですか。
特に男性は、今にも壊れそうなハートを抱えていても、なかなか弱音を吐けなくて、なかには間違ったストレス発散法に走ってしまう人もいる。心も身体もつらくてボロボロなのに、どうしたらいいのかわからなくて、困っている人はたくさんいると思いますよ。そんな彼らがやぶれかぶれになって、いつか本当に壊れてしまう前に、自分を大切にすることの重要性に気づいてほしいんです。
美を意識することもセルフラブの第一歩
「セルフラブって、どういうことかわからない」なんて声もたまに聞きますけど、そんなに難しいものではなくて、要は、自分の心と身体を大切に扱うということです。では具体的にどうすればいいのかというと、すごく大事なのが、ホルモンバランスを整えること。私たちの健康と美容を保つために、ホルモンの働きは欠かせません。
女性なら、まずは、ホルモンバランスをサポートするような香りやサプリメントをお守りがわりにするのがおすすめです。一方、男性にとってもホルモンバランスはすごく大事。最近は男性の更年期障害にも注目が集まっていますが、加齢やストレスにより男性ホルモンが減少すると、さまざまな不調が起こることが知られています。「最近やる気が出ない」「疲れやすい」などの違和感を覚え始めたら、一度、クリニックで検査をしてみるといいと思います。
自分の身体の変化を理解して適切に対処することは、性別や年齢を問わず必要なことだけれど、男性は特にご自身の健康面はもちろん、美容面も気にかけてほしいですね。40歳を超えたら、歯科医や皮膚科医の力を借りて、清潔さを保ちましょう。ビューティークリニックに通うのも、私は大賛成。自分にきちんと手をかけることも、セルフラブの第一歩ですから。