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インターネットを使う人なら、一度は見聞きしたことがあるであろう「キャッシュ削除」という言葉。ブラウザを快適に利用するうえで欠かせない機能の一つだ。しかし、ブラウザの種類によって使い方が異なることから、正しい手順がわからずに困惑するケースも少なくない。
そこで本記事では、「キャッシュ削除」の意味や「Cookie」との違い、ブラウザのキャッシュを削除する方法を詳しく解説する。併せて、利用する際のメリットとデメリットもこの機会に覚えておこう。
「キャッシュ」とは?
まずは、「キャッシュ」の意味やCookieとの違いについて解説する。
■閲覧したWebページの情報をブラウザに一時保存したデータのこと
「キャッシュ」は、アクセスしたWebサイトの情報を端末内で一次的に保存する機能のこと。再度同じサイトにアクセスする際に、データを参照して高速で読み込むことができる。なお、英語では“cache”と表記する。
■「Cookie」との違い
「Cookie」の読み方は「クッキー」。閲覧したWebサイトで入力したデータなど、ユーザーの利用情報が保存されたファイルを指す。例えば、ログインする際にメールアドレスやパスワードを保存した場合、次回以降は入力を省いてアクセスできるのはCookieによるものだ。
Cookieには「ファーストパーティクッキー」と「サードパーティクッキー」の2種類があり、それぞれ仕様に違いがある。「ファーストパーティクッキー」は、アクセスしているWebサイトのドメインから発行される一方、「サードパーティクッキー」はサイト運営者以外の第三者がドメインの発行元となる。
ブラウザのキャッシュを削除する方法
ブラウザの種類によっては、キャッシュ削除に伴う設定や手順が異なる。ここからは、ブラウザごとのキャッシュ削除方法を見ていこう。
■Safari
Safariのキャッシュを削除する手順は以下の通り。
1.Safariアプリを開き、ブックマーク(本のマーク)をタップする。
2.履歴(時計のマーク)をタップし、「削除」のタブを開く。
3.「期間別に削除」から、削除したい期間やプロファイルの項目にチェックを入れる。
4.「履歴を削除」で該当するキャシュを削除する。
■Chrome
PCからChromeのキャッシュを削除する手順は以下の通り。
1.Chromeを開き、右上の「その他アイコン(三点リーダー)」をクリックする。
2.「その他のツール」から「閲覧履歴の削除」を選択。
3.該当する期間を選択し、「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる。
4.「データを削除」でキャッシュを削除する。
■Microsoft Edge
Edgeのキャッシュを削除する手順は以下の通り。
1.Edgeを起動し、画面右上の三点リーダーをクリックする。
2.メニューから「設定」を選択し、「プライバシー、検索、サービス」をクリックする。
3.「今すぐ閲覧データをクリア」の項目から「クリアするデータの選択」を開く。
4.削除したい期間を指定し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる。
5.「今すぐクリア」でキャシュを削除する。
■Firefox
Firefoxのキャッシュを削除する手順は以下の通り。
1.Firefoxを起動し、メニューボタン(三本線のマーク)から「設定」を開く。
2.「プライバシーとセキュリティ」のパネルをクリックする。
3.履歴の項目にある「Cookieを個別に削除」を選択し、「選択したCookieを削除」または「すべて削除」でキャシュを削除する。
キャッシュ削除のメリットとデメリット
最後に、キャッシュを削除した際のメリットとデメリットを紹介する。
■メリットは「端末の動作が軽くなる」
端末内に蓄積されたキャッシュを削除すると、ストレージやメモリの空き容量が増える。そのため、端末の動作が軽くなり、快適な利用が可能となる。動作が重くなった際の原因がCPUのスペック不足ではない場合、アプリやブラウザのキャッシュを一度確認してみよう。
■デメリットは「データ通信量が増加する場合がある」
キャシュを削除すると、その後アプリを利用したり新たなWebサイトにアクセスするたびに、新規でキャッシュが作成される。従って、データを読み込む際の通信量が増加してしまう。ギガ残量を懸念する場合は、端末内に必要なキャッシュを残すようにしよう。
※データは2023年11月下旬時点のもの。
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文/編集部