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暖冬といわれている今年の冬、雪はどれくらい降るのか?

2023.11.30

瞬く間に秋が終わりに近づき、間もなく冬がやってくる。冬といえば、雪の季節だ。近年は暖冬の影響で積雪の少ない地域も多いが、今年は全国的にどれくらいの雪が降るのだろうか?

ウェザーニューズはこのほど、今冬の「降雪傾向」を発表した。

今冬(12〜3月)の降雪傾向

■降雪量とその要因について

今冬の降雪量は、北日本日本海側で“平年並か少ない”、東日本と西日本の日本海側で“平年より少ない”、北日本太平洋側と関東甲信で“平年並”、東海と西日本太平洋側で“平年並か少ない”予想だ。

予想のポイントとなるのは、規模の大きいエルニーニョ現象とインド洋の海面水温分布と大気循環、それに伴う偏西風の蛇行だ。

現在、規模の大きいエルニーニョ現象が発生しており、来年(2024年)の春まで続く予想だ。また、インド洋熱帯域の海面水温が西部で高く、東部で低い状態が1月頃まで続く予想だ。このため、今冬はインド洋東部からフィリピン近海の対流活動が平年より不活発になり(1)、中国内陸の偏西風が平年よりも南を通りやすくなる(2)。

この下流にあたる日本付近では、偏西風が平年より北を通るため、南からの暖気が入りやすく(3)、寒気が南下しにくくなる(4)。日本付近の冬型の気圧配置は平年より長続きしない傾向だ。このため、北日本日本海側の降雪量は平年並か少ない、東日本と西日本の日本海側では降雪量が平年より少ない予想となっており、特に西日本と東日本の日本海側ではスキー場の雪不足が懸念される。

日本付近に暖気が入りやすくなる影響で低気圧が通過する頻度は平年より多くなる(3)。このため、東日本や西日本の太平洋側を中心に降水量は平年より多くなる予想だ。

ただ気温が高いため、降雪量としては東海から西日本太平洋側で平年並か少なくなる。北日本太平洋側と関東甲信では平年並の降雪量を見込んでいるが、これは南岸低気圧の通過時にまとまった降雪となる可能性があるためだ。最近で今シーズンと類似しているのは2018〜2019年と2019〜2020年の冬があり、全国的に気温が平年より高く、降雪量は少ない傾向となった。

■雪のピークの時期について

雪のピークは、北日本日本海側で1月中旬、東日本と西日本の日本海側で2月前半の予想。これらの時期は一年のうちでもっとも寒く、冬型の気圧配置が現れやすくなるためだ。北日本から西日本の太平洋側の雪のピークは2月前半の予想。寒気の入るタイミング次第では南岸低気圧の通過時に東北南部や関東甲信を中心に大雪になる可能性があるため、事前の備えが大切だ。交通機関に大きな影響が出る可能性もあるため、随時最新の情報を確認してほしい。

昨冬(12〜3月)の降雪傾向の振り返り

昨冬は全国的に寒気の影響を受けやすい時期と、受けにくい時期が交互に現れた。12月や1月下旬は冬型の気圧配置が強まって寒気の影響を受けやすく、北日本から西日本の日本海側を中心に降雪量が多くなった。

特に12月後半には北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となり、太平洋側の一部でも交通機関等に影響が出た。一方1月中旬や2月前半は暖気が入りやすく冬型の気圧配置が長続きしなかった。このため、昨冬(12〜2月)の降雪量は北日本と東日本日本海側、西日本日本海側で平年並、西日本太平洋側では平年よりかなり多く、東日本太平洋側では平年より少なくなった。3月は暖かい空気に覆われたため、降雪量は全国的に平年よりも少なくなった。

出典元:株式会社ウェザーニューズ

構成/こじへい

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