Excelで簡単操作で文字に取り消し線を引く方法や、取り消し線を削除する方法、二重線を引く方法などをまとめて解説します。
目次
エクセル(Excel)の取り消し線は、TODOリストの完了タスクを視覚化したり、訂正履歴を残しつつ無効化を示したりと、ビジネスシーンで幅広く活躍する書式です。本記事では、ショートカットキーによる最速の引き方から、Windows・Mac両方の操作、二重取り消し線の作り方、条件付き書式やチェックボックスと連動した自動化、そして「勝手に取り消し線が入って困る」といったトラブルの解決法まで、Microsoft 365・Excel 2021・Web版に対応した最新情報を網羅的に解説します。
エクセルの取り消し線とは|3つの主な使いどころ
エクセルの取り消し線は、セル内の文字の中央に横線を引いて「無効・完了・修正済み」を示す書式です。データを削除せずに残せるため、変更履歴の可視化や、共有ファイルでの修正指示にも向いています。
ビジネスでの主な活用シーンは、次の3つに整理できます。
| 用途 | 想定シーン | 推奨される方法 |
| TODOリスト・進捗管理 | 完了タスクを視覚化したい | 条件付き書式・チェックボックス連動による自動化 |
| 訂正履歴の見え消し | データを残しつつ無効を示したい | セルの書式設定/ショートカット |
| 資料の修正指示 | 共有ファイルで削除候補を明示したい | ホームタブのアイコン/二重取り消し線 |
用途によって最適な手順が異なるので、ご自身のニーズに合わせて該当の章へお進みください。なお、本記事のショートカット・操作手順はMicrosoft 365、Excel 2021、Excel 2019、Web版(Excel for the web)で動作確認しています。

【最速】ショートカットキーで取り消し線を引く方法|Windows・Mac両対応
最速で取り消し線を引きたい場合、ショートカットキーの活用が圧倒的に効率的です。Windows・Macそれぞれの正しいキー操作を、誤操作時の対処法とあわせて押さえておきましょう。
Windows版|Ctrl+5


Windows版エクセルでは、Ctrlキーと数字の5キーの同時押しで取り消し線が引けます。
- 取り消し線を引きたいセル、または文字列の一部を選択する
- キーボードでCtrlキーを押しながら、5キーを押す
- 選択範囲に取り消し線が反映される
このショートカットはトグル方式(オン/オフ切替)です。取り消し線が引かれた状態でもう一度Ctrl+5を押せば、線が解除されます。削除のためのショートカットを別途覚える必要はありません。
Mac版|Command+Shift+X
Mac版エクセルでは、Windowsとは異なるキー操作になります。CommandキーとShiftキー、Xキーの3つを同時に押してください。
- 取り消し線を引きたいセル、または文字列の一部を選択する
- CommandキーとShiftキーを押しながら、Xキーを押す
- 選択範囲に取り消し線が反映される
Mac版でもショートカットはトグル方式です。再度同じキー操作を行うと取り消し線を解除できます。Windows版のCtrl+5に相当するキーバインドはMac版に標準搭載されていないため、Mac環境では必ずCommand+Shift+Xを使用しましょう。
ショートカットが効かないときの確認ポイント
Ctrl+5やCommand+Shift+Xを押しても何も起こらないときは、以下の点を確認してください。
- セルが選択されていない、または編集モードに入りきっていないと、ショートカットが効かない場合がある
- ノートPCではテンキーレス配列のため、メインキー上段の5キーを押す必要がある
- 一部の社内環境ではキーボードショートカットが他のアプリ(IMEや常駐ソフト)に奪われていることがあり、その場合はホームタブからの操作に切り替える
ショートカットが使えない環境でも、次章のホームタブやセルの書式設定ダイアログを利用すれば確実に取り消し線を引けます。
エクセルのホームタブから取り消し線を引く2つの方法
ショートカットを覚えるのが苦手な方や、複数のセルにまとめて適用したい場面では、ホームタブから視覚的に操作するのがおすすめです。代表的な2ルートを解説します。
方法1|セルの書式設定ダイアログから引く(全バージョン共通)
セルの書式設定ダイアログを使う方法は、Microsoft 365からExcel 2019まで全バージョンで共通して使える、もっとも確実な手順です。
- 取り消し線を引きたいセル、または文字列の一部を選択する
- ホームタブの「フォント」グループ右下にある矢印アイコン(フォントの設定)をクリックする
- 「セルの書式設定」ダイアログが開いたら「フォント」タブを選ぶ
- 「文字飾り」欄の「取り消し線」にチェックを入れる
- OKをクリックする
なお、手順2のダイアログはCtrl+1(Mac版はCommand+1)でも直接開けます。マウス操作を減らしたい方はこのショートカットも覚えておくと便利でしょう。

方法2|ホームタブのフォントグループにある取り消し線ボタンを使う
Microsoft 365を最新版に更新している場合、ホームタブの「フォント」グループ内に取り消し線アイコン(abに横線が入ったアイコン)が表示されていることがあります。アイコンが表示されている環境であれば、ワンクリックで適用が可能です。
- 取り消し線を引きたいセル、または文字列の一部を選択する
- ホームタブを開く
- フォントグループ内の取り消し線アイコンをクリックする
ボタンが見当たらない場合はバージョンや更新状況によります。次の方法3で、自分で取り消し線ボタンを使いやすい場所に配置しておくと、以降の作業が一気に楽になるはずです。

方法3|【効率化】クイックアクセスツールバーに取り消し線ボタンを追加する
頻繁に取り消し線を使う方は、クイックアクセスツールバーへ追加しておくと最短1クリックで操作できます。
- リボン上部の右端にある「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」(下向き矢印アイコン)をクリックする
- 「その他のコマンド」を選択する
- 「コマンドの選択」プルダウンを「すべてのコマンド」に変更する
- リストから「取り消し線」を探して選択し、「追加」をクリックする
- OKをクリックする
これでウィンドウ上部に取り消し線ボタンが常駐し、Ctrl+5やCommand+Shift+Xと並ぶ第三の選択肢として活用できます。

セル内の文字の一部だけに取り消し線を引く方法
セルの値すべてではなく、特定の単語やフレーズだけに取り消し線を引きたい場面もあります。たとえば商品名のうち旧仕様の部分だけ消し込みたい、契約書の修正前後で一部だけ無効化したい、といった訂正用途です。文字単位での適用も、操作手順は基本的に同じです。
- 対象セルをダブルクリックして編集モードに入る
- 取り消し線を引きたい文字列だけをドラッグで範囲選択する
- ショートカット(Windows:Ctrl+5/Mac:Command+Shift+X)を押す、またはホームタブの取り消し線ボタンをクリックする
セルの書式設定ダイアログから操作したい場合は、ホームタブの「フォント」グループ右下にある矢印をクリックし、「文字飾り」欄の「取り消し線」にチェックを入れてOKを押せば適用されます。

ポイントは、編集モードに入らずにセルを単純クリックで選んだだけだと、セル全体に取り消し線が適用されてしまうこと。一部のみを対象にする場合は、必ずダブルクリック(またはF2キー)で編集モードに入ってから文字を選択しましょう。







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