ただ歴史的な円安局面の終了はまだ初期の段階で、目先のドル円の動きが重要な要素となろう
このように、パラボリックでは早々にドル安・円高トレンドへの転換が示され、一目均衡表でも、非常に強いドル売りシグナルの点灯準備が整いつつある。なお、一目均衡表の雲下限は、足元の146円20銭台から11月末の147円60銭台まで、右肩上がりの推移となっており、当面はこのラインがドル円の支持線になる可能性が高く、ドル安・円高の進行がこの水準辺りで止まるか否かが注目される。
仮に、ドル円が雲下限を下抜けた場合、ドル安・円高が加速し、200日移動平均線(11月21日時点で141円50銭台に位置)に近づく展開も想定される。ただ、ドル円が雲下限で支えられ、ドル高・円安方向に反転すれば、三役好転や、パラボリックのドル高・円安へのトレンド転換示唆という可能性も高まる。歴史的な円安局面は終了しつつあるように思われるが、まだ初期の段階で、目先のドル円の動きが重要な要素と考える。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい