「夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できている」73%
夫婦の老後資金の準備状況について質問した。
全回答者(1,000名)に、夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できているか聞いたところ、確保できている人の割合は73.1%となった。
昨年の調査結果と比較すると、毎月確保できている人の割合は、2022年78.2%→2023年73.1%と、5.1ポイント下降した。物価高騰により家計負担が増大し、老後資金を貯める余裕がなくなったケースがあるのではないだろうか。年代別にみると、40代では2022年82.5%→2023年70.0%と12.5ポイント下降した。
夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できている人(731名)に、夫婦の老後の備えとしてひと月あたりにいくらくらい確保できているか聞いたところ、「1万円~3万円未満」(30.0%)や「10万円以上」(29.5%)に回答が集まり、平均は62,507円となった。
昨年の調査結果と比較すると、「10万円以上」は9.7ポイント上昇(2022年19.8%→2023年29.5%)した。また、ひと月あたりに確保できている金額の平均は12,594円の大幅増加(2022年49,913円→2023年62,507円)となった。
年代別にみると、50代では27,753円の増加(2022年42,242円→2023年69,995円)、60代以上では17,352円の増加(2022年63,513円→2023年80,865円)と、他の年代と比べて増加幅が大きくなった。他方、毎月確保できている人の割合は昨年から下降しており、老後資金の準備状況における格差が広がっていることが推察される。
「妻の給料を把握していない」夫の49%、「妻の娯楽費・交際費を把握していない」夫の69%
配偶者が働いている人(778名)に、配偶者の給料を把握しているか聞いたところ、「把握している」は60.0%、「把握していない」は40.0%となった。
男女別にみると、「把握していない」は男性では49.1%と、女性(33.0%)と比べて16.1ポイント高くなった。夫の半数近くが、妻の給料を知らないという実状が明らかになった。
全回答者(1,000名)に、配偶者の娯楽費・交際費を把握しているか聞いたところ、「把握している」は35.8%、「把握していない」は64.2%となった。男女別にみると、「把握していない」は男性では68.8%と、女性(59.6%)と比べて9.2ポイント高くなった。
「お金関連で配偶者に不満を持っている」51%、40代女性では64%
全回答者(1,000名)に、お金関連で配偶者に不満を持っているか聞いたところ、「不満を持っている」は51.2%、「不満を持っていない」は48.8%となった。
男女・年代別にみると、「不満を持っている」の割合は、すべての年代で男性より女性のほうが高くなり、40代女性(64.0%)が最も高くなった。また、60代以上では男性27.0%、女性49.0%と、22.0ポイント差となった。
お金関連で配偶者に不満を持っている人(512名)に、お金関連で配偶者にどのような不満を持っているか聞いたところ、「無駄遣いが多い」(35.9%)が最も高くなり、次いで、「節約しない」(32.0%)、「無計画にお金を使う」「収入が少ない」(いずれも27.0%)、「貯蓄に協力しない」(16.6%)となった。値上げラッシュで家計負担が増大するなか、パートナーの出費に関して不満を抱えている人が多いようだ。
男女別にみると、「気前が良すぎる」(男性9.5%、女性19.2%)では男性と比べて女性のほうが9.7ポイント高くなった。また、「おこづかいの金額を上げてくれない」(男性13.1%、女性3.1%)では女性と比べて男性のほうが10.0ポイント高くなった。