世の夫婦が貯めている預貯金額は平均いくらなのか?また、老後のために毎月お金を確保している夫婦はどれくらいいるのだろうか?
スパークス・アセット・マネジメントはこのほど、全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女を対象に、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2023」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。ここでは、本調査結果から「夫婦のマネー事情」に関する調査結果を抜粋し、紹介する。
夫婦の貯金管理の主導権は?「妻が主導」46%、「夫が主導」24%
全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1,000名(全回答者)に、夫婦のマネー事情について質問した。
はじめに、全回答者(1,000名)に、夫婦の貯金の管理はどちらが主導で行っているか聞いたところ、「妻が主導で行っている」は45.5%、「夫が主導で行っている」は24.3%、「夫婦別々に管理している」は30.2%となった。妻が主導権を握って貯金を管理しているという夫婦が多いようだ。
夫婦の預貯金の残高を聞いたところ、「100万円未満」(21.6%)や「100万円~300万円未満」(18.3%)、「1,000万円~3,000万円未満」(14.6%)などに回答が分かれ、平均は753万円となった。
昨年の調査結果と比較すると、夫婦の預貯金の残高の平均は2022年897万円→2023年753万円と、144万円減少した。新型コロナの5類移行に伴う外出機会の増加や、物価高による生活コストの上昇で、家計が圧迫され夫婦の貯蓄が減少したのではないだろうか。
年代別にみると、50代では288万円減少(2022年1,196万円→2023年908万円)、60代以上では268万円減少(2022年1,789万円→2023年1,521万円)と、他の年代と比べて減少幅が大きくなった。
おこづかい額の決定権「妻のほうが強い」32%、「夫のほうが強い」23%
全回答者(1,000名)に、おこづかい額の決定権はどちらが強いか聞いたところ、「妻のほうが強い」は31.9%、「夫のほうが強い」は22.8%、「どちらも同じくらい」は45.3%となった。
毎月のおこづかい額(=ひと月に自由に使えるお金)はどのくらいか聞いたところ、「1万円~3万円未満」(34.9%)に多くの回答が集まり、平均は30,831円となった。
昨年の調査結果と比較すると、毎月のおこづかい額の平均は、2022年33,226円→2023年30,831円と、2,395円減少した。物価上昇による節約意識の高まりによって、おこづかいに回す金額が減少したと推察される。
男女・年代別にみると、毎月のおこづかい額の平均は、60代以上男性では12,225円減少(2022年46,805円→2023年34,580円)、60代以上女性では8,060円減少(2022年36,660円→2023年28,600円)と、他の年代と比べて減少幅が大きくなった。