120コマ連写ができるのは約1.5秒!
会場には来年発売予定の「FE 300mm F2.8 GM OSS」が試写用に準備され、バドミントンのコーナーが盛り上がっていた。1秒間に120コマ、そしてブラックアウトフリーであれば、スマッシュの瞬間を捉えるのも容易に違いない。さらに1秒前までさかのぼって撮影できるプリ撮影も使えるのだ。ということで制限時間約5分で撮影してみると、これが予想外に難しい。なぜならスマッシュのスピードが早すぎて目視できないのだ。ブラックアウトフリーでも目に見えないのだから捉えようがない。調べてみると女子バドミントンのギネス世界記録は時速438kmもある。F1のトップスピード320kmを上回り、まさしく目にも止まらぬ速さなのだ。それなら早めに連写すればいいのだが、JPEG Lサイズスタンダードを選択しても192枚しか連写できない。つまり秒120コマにすると1秒後は残り72枚になり、2秒間連写できない計算だ。これはカワセミを撮るより難しい。24-70mmでも難しいのだが、300mmに好感すると視界が狭くなり、さらに難易度アップ。秒120コマの連写性能は凄いが「α9 III」を手に入れればすぐにプロ並みの写真が撮れるという幻想は崩れ去った。
高速連写するには連続撮影の速度の設定から120枚/秒を選択する
ノートリミングのFE 300mm F2.8 GM OSSのタテ位置作例。もう少し引きが欲しかったのだが… これが今回のベストショット
FE 300mm F2.8 GM OSS SONY α9III 1/2000sec、F2.8 -0.3、ISO3200
標準ズームで撮影してもなかなか難しい
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/2000sec、F2.8 -0.3、ISO3200
シャトルを捉える寸前を連写で捉えた
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/2000sec、F2.8 -0.3、ISO3200
次のコマではすでにシャトルを打ち返していることが分かる。この間に決定的瞬間はあったのだ
FE 24-70mm F2.8 GMII SONY α9III 1/2000sec、F2.8 -0.3、ISO3200