「男らしさ」や「女らしさ」にもとづく役割についての意識
「男らしさ」や「女らしさ」にもとづく役割についての意識を見ると、役割から「降りたいが実際に降りるのは難しい」と感じる人が39.1%と、葛藤を抱えている人が約4割を占めることがわかった。
さらに、「難しい」と感じる理由についてもきいたところ、「社会や世間の考え方」(35.0%)、「身の回りの人・環境の期待や制約」(14.3%)、「自分の中に根付いた考え方を捨てきれない」(5.7%)などが主として見られた。
■自分の性別に関わる「らしさ」を見聞きした接点
自分の性別について「男/女ならこうすべき」という内容を見聞きした接点を聞くと、男性は「父親」、女性は「母親」がトップでいずれも3割以上と高い。次いで、「雰囲気などでなんとなく」「同性の友人」「テレビ番組、コンテンツ作品」が高く、様々な経路で見聞きしていることがうかがえる。
性別にもとづく「らしさ」に関する子供に向けての意識
子を持つ人について「自分の子供に対して、なるべく『男だから』『女だから』などと言わないようにしている」と回答した人は7割弱にのぼり、次の世代に「らしさ」を押し付けない意識が見られる。
調査概要
調査名/ジェンダーバイアスに関する生活者意識調査
実施期間/2023年9月11日(月)~9月12日(火)
調査手法/インターネットリサーチ
調査地域 /全国
調査対象/スクリーニング調査・本調査ともに15~69歳男女
※本調査は「男性」「女性」「その他」「答えたくない」という選択肢のうち、前二者を回答した人のみ聴取
回答数/スクリーニング調査:1万名 本調査:1200名(男女5歳刻みでそれぞれ50サンプル、10代は男女とも100サンプル)
※分析の際、性年代5歳刻みの人口構成に合わせてウェイトバック集計を実施。(グラフ中のサンプル数はWB前の数値)
調査主体/博報堂キャリジョ研プラス
調査実施機関/株式会社ディーアンドエム
関連情報
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/106770/
構成/清水眞希