今年の5月にコロナウイルスが5類感染症の位置付けとなった日本では、約4年ぶりにマスク着用義務や公共の場での感染対策の緩和が見られた。
そして今年も忘年会シーズンを迎えようとしている中、過去2年のJob総研の調査結果では、忘年会の必要性について賛否が分かれ、2021年はコロナ禍で実施が激減した忘年会が2022年には微増傾向となるものの感染懸念で参加意欲は低い状態にあることがわかっている。
5類移行後初の開催シーズンということに加え、コロナ禍を経てコミュニケーションのあり方も変化してきている昨今、今年の開催状況や忘年会に対する社会人の意識はどのように変わってきているのだろうか。
そこでJob総研では1,037人の社会人男女を対象に、コロナ禍前の2019年を含めた過去4年の忘年会実施推移と今年の実施有無、また今年の参加意欲とその理由や、職場の忘年会文化と今後の実施必要性及びその理由などを調査した「2023年 忘年会意識調査」を実施した。
5類移行で職場忘年会の実施率が回復!参加意欲は20代が最も高い
回答者全体の1,037人にコロナ禍前後の忘年会実施の有無を聞くと、職場忘年会の実施はコロナ禍前の2019年では58.1%だったものが、コロナ禍に入った2020年に14.8%まで減少し、2021年には17.8%と微増、2022年に入ると27.2%と回復傾向にあった。
今年の職場忘年会の実施有無(未定を除く)では、「開催あり」が52.3%、「なし」が47.7%で、4年ぶりに実施率が過半数を超える結果に。
今年の職場忘年会への参加意欲を聞くと「参加したい派」は55.8%で過半数を占め、内訳は「とても参加したい」15.9%、「参加したい」17.0%、「どちらかといえば参加したい」22.9%であった。
年代別の回答では20代の「参加したい派」が61.5%で最多となり、次いで30代が54.9%、50代が52.9%、40代が51.1%という結果になった。
今年勤務先の忘年会に参加意欲がある579人にその理由を聞くと「職場の人とコミュニケーション」が50.9%で最多となり、次いで「上司との関係構築」が31.3%、「同僚との関係構築」が24.5%続く。
一方、参加意欲がない458人にその理由を聞くと「気を使うのが疲れる」が36.7%で最多となり、次いで「特に必要性を感じない」が33.8%、「経済的な負担が気になる」が33.2%という結果になっている。