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命を一生背負う覚悟はあるか?保護犬や保護猫の飼育に必要な「キャパシティ」という大事な感覚

2023.11.26

無理をすれば人も動物も不幸になる

ヨシモフ郎さんは、犬や猫を保護しているが、基本はドベとノラとの生活にある。その延長線上で、苦しんでいる子がいたら、出来る範囲を超えずに、手を差し伸べる。でも、ドベとノラとの「輪」が損なわれるような無理や無茶はしないのである。

保護活動の一番重要な点はこの「無理をしないこと」にある。たいていの人は、可愛そうな動物を目の前にすると、幸せにしてやりたいと、無理をして手を差し伸べてしまう。正義感から無理やり連れて帰って、動物が嫌いな家族に反対されたりする。幸せになるために迎えたはずの動物が、人を不幸せにしてしまう。

かわいそうだからと、どんどん引き取って、飼い続ければ、多頭飼育崩壊も引き起こす。もとは可愛そうな動物への深い愛情から来ているから、やめることが難しいのが現状である。

自分のキャパシティを知り、保護活動もできる範囲内で行う姿勢が重要だということを、この作品は教えてくれる。飼育に関しては、無理をすると、動物も人も不幸になる場合があることを、きちんと描いてくれている。

最後に著者のヨシモフ郎さんから、コメントを頂いたので紹介しよう。

「ドベとノラ2 犬が結んだご縁」に興味をもってくださったみなさん、ありがとうございます!今回はドベとノラ、そして保護犬・猫についても描かれています。

その最初のきっかけとなったのは、2月の寒い夕方、ノラと散歩で出会ったネズミの様な小さな3頭の子猫たちでした。


散歩の途中でいきなりノラが地面を探し始め、何かが入った袋を引きずり出しました。開けてみると袋の中にはネズミみたいな生まれたての子猫がはいっていたのです。夢中で走って家に帰り、温めましたが二頭はすでに息が無く、一頭は夜間病院に行く前に、亡くなりました。亡骸を埋めた時のことは忘れられません。

我が家にはドベとノラ以外にたまに保護犬・猫がいるので、保護活動家に間違われることもありますが、そうではありません。

もちろん、殺処分が無くなって欲しいとは思うし、「ドベとノラ2」でも描いた通り、支援もしますが、動物福祉に関して熱く語って行動するタイプではありませんし、犬とイチャついて遊んで寝る以外、何もしたくない怠け者です。

でも、自分の手とノラのしっぽが届く、すごくすごく狭い範囲だけれど、出来ることができたら良いなと思っています。

ヨシモフ郎さん
九州在住。子供の頃から絵が好きで、漫画家アシスタントや、ゲーム背景・塗りの仕事の経験がある。コロナ禍をきっかけに、愛犬のドベとノラとの思い出を漫画にしてインスタグラムに投稿したところ、話題に。趣味はゲームと読書。好きな食べ物は納豆とサツマイモ(犬も食べられるため)。

文/柿川鮎子

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