ゼネラルモーターズ(GM)は、2028年シーズンからのF1パワーユニット(PU)マニュファクチャラーとしてFIA(国際自動車連盟)に正式登録したことを発表した。
GMのプロトタイプ技術の開発とテストはすでに進行中となる。F1パワーユニットのエンジニアリングは、電動化、ハイブリッド技術、持続可能な燃料、高効率内燃エンジン、高度な制御およびソフトウェア・システムなどの分野におけるGMの専門技術をさらに発展させることになるだろう。
100年以上にわたりモータースポーツは、レースカーと市販車との間で知見やテクノロジーを移行するための実証実験の場を、GMとキャデラックに提供してきた。20周年を迎えたキャデラックVシリーズのパフォーマンス・ポートフォリオには、サーキットから公道へのフィードバックがシームレスに取り入れられている。
レースでの長い成功の歴史を誇るキャデラックは、直近では2023年のIMSAおよびWECシーズンで使用された5.5リッターDOHC V型8気筒パワートレインを開発した。このパワートレインを搭載したキャデラック・レーシングは、ル・マン24時間レースで表彰台を獲得し、IMSAグランド・ツーリング・プロトタイプの初シーズンでチャンピオンシップのタイトルを独占した。
GMのプレジデント マーク・ロイス氏のコメント
「アンドレッティ・キャデラックが、GM製のパワーユニットを搭載して新しくF1に参戦することになり、大変うれしく思っています。GMのエンジニアリングとレースに関する深い専門知識を生かして、このシリーズで成功するパワーユニットを開発し、アンドレッティ・キャデラックを真のワークスチームとして位置づけることができると確信しています。私たちは、世界中のレースファンのためにこのスポーツを盛り上げられるよう、情熱と誠実さをもって、世界最高峰のレースで最高の走りを見せるつもりです」
関連情報:https://www.cadillacjapan.com/
構成/土屋嘉久