【短期集中連載 Vol.⑩】 カジノ&ギャンブル カジノゲーミンクの中のアレコレ『欧州とアジアのカジノ10選』
ナマステ、かじのみみです。シリーズ最後の記事です。筆者が初めて体験したカジノはモーリシャス島で12歳のとき。子供はカジノ施設に入れないので、スタッフにお願いし、さっと外から覗かせてもらう程度でしたが、ワクワクの感情が心に残りました。本記事では、施設滞在時に、ポジティブな感情がともなった欧州とアジアのカジノ&IR施設を10軒、選んでみました。
世界には魅力的なカジノがたくさん
モナコ、ロンドン、ベニス……ヨーロッパのカジノ5選
まずは欧州から5軒のカジノ施設を紹介したい。選出のキーワードは「ワクワクや癒しがあるか」「上質な空間であるか」「大人向けであるか」である。
第5位 カジノ・ド・モンテカルロ(モナコ公国)
(2006年撮影)
ルーレットのゲーム間隔がラスベガスと比べるとゆったりしていた。ヨーロピアン・ルーレットテーブルの面は広いため、立ち位置によってはクルーピエ(欧州のディーラー呼称)にお願いしないと賭けたい数字に届かない。ルーレットクルーピエは「レイク(長い棒)」を使ってチップを集め、配当を出したりする。施設内は格調高い雰囲気につつまれていた。
第4位 ザ・リッツ・クラブ (イギリス・ロンドン)
(2016年撮影)
同カジノ施設でひとときを過ごしたとき、カードシャッフルをする女性ディーラーの所作の美しさに見入ってしまった。あれほど見事なシャッフルはいまだかつて見たことがない。「シャッフルマシン」を使用していなかった点も高級感を増していた。カードを積み上げた高さから、8デッキ使用の「ブラックジャック」であったと思われる。
第3位 カジノ・バーデンバーデン (ドイツ・バーデンバーデン)
(2013年撮影)
バーデンバーデン市には200年以上のギャンブルの歴史がある。カジノ・バーデンバーデンの外観はシンプルだが、シャンデリア、調度品など内装はゴージャス。ドストエフスキーのギャンブル物語や作曲家シューマンのコンサートなど過去著名人の逸話も残されている。併設レストランの紫キャベツのコールスローは美味であった。
第2位 グラン・カジノ・ルツェルン(スイス・ルツェルン)
画像提供:Grand Casino Lucerne, Switzerland(2013年撮影)
130年の歴史があるスイス最高峰のカジノ。2002~2012年の間で、スイス・ビジネス・マガジンから「カジノ・オブ・ザ・イヤー」を4回受賞した。同施設のバカラを体験した際、バンカーの6回くらいのツラ(バンカーばかりが勝つ出目)に続けて賭け、3万円ほど勝った経験がある。施設内レストラン「オリーヴォ」は、魚料理がすばらしかった。
第1位 カジノ・ディ・ヴェネツィア (イタリア・ベニス)
(2006年撮影)
1638年、世界で初の政府公認カジノとして誕生し名をはせている。同カジノ施設を訪れた当時、筆者はゴンドラに乗って運河側からカジノエントランスへ。出口は道路側であった。施設内のプントバンコ(バカラのようなゲーム)は地元客で満席であった。約390年前、「この施設でどんなことがあったのだろう……?」と想像するだけで心が踊った。