街の木々が少しずつ色づき、紅葉シーズンが本格化し始めた。車や電車で紅葉の名所へ出かけるのもいいが、コロナ禍は明けた今は、どこも混雑が予想される。そのため、住まいから徒歩で行ける紅葉スポットを、ゆっくりマイペースに楽しみたい、と考える人も多いのではないだろうか?
東京都内には公園や庭園だけでなく100万本の街路樹があるなど、身近な生活のなかでも秋の訪れや季節の移り変わりを感じることができる。
そこで、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、東京23区内の紅葉スポットに徒歩で行ける駅を単身向け賃貸物件の家賃相場が安い順にランキング化。その結果を「23区内の紅葉スポットに徒歩で行けて秋が楽しくなる家賃の安い駅ランキング」として発表した。
23区内の紅葉スポットに徒歩で行けて、秋が楽しくなる家賃の安い駅はどこ?
1位は足立区の「舎人公園駅」(68,000円)だ。駅から徒歩すぐの距離にある舎人公園は65.0ha(ヘクタール)、23区内で3番目に広い敷地内には散策路が整備されており、紅葉を楽しみながら散歩やハイキングを楽しむことができる。特に池の周りや木々の多いエリアが美しい紅葉のスポットとして知られている。
2位は練馬区の「成増駅」(73,000円)。駅から徒歩15分には60haを超える光が丘公園があり、樹齢100年を超えるイチョウの巨木が40本並ぶ「ふれあいの径」が見どころだ。3位は練馬区の「石神井公園駅」(73,500円)から徒歩7分に石神井公園がある。園内には、三宝寺池、石神井池の二つの池があり、水辺の紅葉を楽しめる。
4位は板橋区の「上板橋駅」(77,000円)から徒歩15分の城北中央公園は9,000本の様々な木々が植えられ、秋はいちょう並木の色づきが楽しめる。
5位は杉並区の「荻窪駅」、世田谷区の「等々力駅」が同率(84,000円)だ。「荻窪駅」から徒歩10分には音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡地を杉並区が日本庭園に整備した大田黒公園があり、「等々力駅」から徒歩8分には等々力不動尊がある。
大田黒公園内には池や小川が流れ、等々力不動尊には等々力渓谷どちらも水辺と色づく紅葉が楽しめる。紅葉シーズン中に大田黒公園のようにライトアップを行う施設もある(ライトアップの時間帯は入園が有料の場合がある)。
7位は北区の「王子駅」(88,000円)には徒歩1分に音無親水公園、徒歩3分に飛鳥山公園がある。音無親水公園は古くから四季の行楽の名所として景勝地であり、日本の都市公園100選にも選ばれている。
また、飛鳥山公園は春の桜だけでなくモミジやカエデなどが色づく様子を自走式モノレール「アスカルゴ」に乗って楽しめ、秋にも訪れたい地域の憩いの場だ。8位は世田谷区の「駒沢大学駅」(90,000円)から徒歩15分に駒沢オリンピック公園がある。色づくケヤキ並木やイチョウ並木が見どころだ。
さらに、緑と数々のスポーツ施設が調和した運動公園として41.3haの園内には、スポーツ施設やジョギングコースやサイクリングコースが整備され、ジョギングしながら紅葉を楽しむことができる。
9位は豊島区の「目白駅」、江東区の「大島駅」、世田谷区の「九品仏駅」の3駅が同率(93,000円)だ。「目白駅」から徒歩5分の距離にある目白庭園では、池の周囲を一周しながら庭園全体を観賞できる。
さらに、小休憩所である六角浮き見堂から紅葉に臨みながらゆっくりとした時間が過ごせそうだ。「大島駅」から徒歩10分の仙台堀川公園は、区民の森をテーマに整備された延長3.7km、面積10.4ha、都内最大の親水公園だ。
特に「紅葉ヶ池」周辺では紅葉の色づき、陶壁や彫像などの芸術作品の両方を楽しめる。「九品仏駅」から徒歩5分にある九品仏 浄真寺は広大な境内ではケヤキやイチョウなど紅葉が見られる。参道から総門にかけてはモミジのトンネルとなり、本堂前のツツジやモミジ、都天然記念物のイチョウもきれいに色づく。
<調査概要>
対象駅:東京都23区内の無料で利用できる紅葉スポットに徒歩15分圏内の駅(参照元:各施設公式サイト、10月10日時点)
対象物件:LIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15m²以上40m²未満の賃貸物件(定期借家を除く)
抽出期間:2022年10月~2023年9月
家賃相場:管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい