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SNSやオーディオ機器、Web会議アプリなど、『ミュート機能』を使えるツールは多数あります。ミュートとは、何ができる機能なのでしょうか?基本的な意味や各SNSでの設定方法、その他のツールでの使い方を解説します。
ミュートとは
『ミュート』は、さまざまなツールで使用されている言葉です。主な使われ方と、SNSでの『ブロック』との違いについて見ていきましょう。
■3種類の意味を持つミュート
『ミュート』は、英語の『mute』に由来する言葉です。複数の意味で使われますが、元々は『沈黙した』『無音の』といった意味を持ちます。日本で『ミュート』というと、主に3種類の意味で使われるケースが多いでしょう。
SNS用語では、投稿や通知を見えなくする意味で使われます。テレビ・パソコン・スマートフォン・オーディオ機器などハードウェアにおけるミュートは、消音設定の意味です。
音楽の世界では、楽器の音を弱める弱音器を指します。主に管楽器で使用されますが、弦楽器やドラムなど、さまざまな楽器で使われる道具です。
■ミュートとブロックの違いとは?
SNSでは、『ミュート』と似たような機能に『ブロック』があります。アカウントやユーザーに対して使う『ミュート』は、主に非表示の意味です。自分のアカウントから相手の投稿が見えない状態になるだけで、フォロー関係があれば継続され、相手側からのアクションも禁止されません。
ブロックは、特定のアカウントからのDMやプロフィール・投稿の閲覧をできなくする機能です。フォロー関係があれば解消されます。ブロックも基本的に通知はされませんが、相手から見ると突然閲覧ができなくなってしまうので、ブロック状態であることは伝わってしまうでしょう。
ミュート機能は、相手に気付かれることなく不愉快な投稿をシャットアウトできますが、返信を求められるような関係であれば、質問に気付かず無視してしまう可能性もあります。通知が来なくなるパターンや、非表示の条件についてはあらかじめ確認しておきましょう。
SNSのミュートの特徴や設定方法
SNSではそれぞれ『ミュート機能』の特徴や設定方法が異なります。LINE・Instagram・X(旧Twitter)の特徴と、設定方法を確認しましょう。
■LINE
LINEのミュート機能には、2種類あります。メッセージ通知のオン・オフと、通話中の音声設定です。相手にメッセージを送るとき、ミュート送信を選択すると相手に通知が届きません。
ミュートメッセージ機能は、「設定」から「LINEラボ」を選択し、「ミュートメッセージ」をオンにすることで利用できます。相手からのメッセージで通知が出るのを消したい場合は、LINEアプリのホームにある設定から、通知のオフや一時停止が可能です。
ビデオ通話中に音声のオン・オフを切り替えて、消音にすることも『ミュート』と呼ばれます。スピーカーボタンをタップし、白く表示されれば音声がオフになっています。
Instagramにおけるミュートは、相手の投稿やストーリーを非表示にできる機能です。フォロー関係は残したまま、非表示設定ができます。
ミュート機能を使うときは、非表示にしたいアカウントから設定が可能です。投稿の右上にあるメニューや、相手のプロフィールから設定できます。投稿のみか投稿とストーリーの両方を選択できる仕様です。
Instagramには、相手から自分の投稿を見られなくするブロックやアカウント制限の機能もあります。目的に合わせて使い分けましょう。
■X(旧Twitter)
X(旧Twitter)のミュートは、特定のアカウントの投稿をタイムラインから非表示にできる機能です。フォロー関係があれば、残したまま非表示にできます。
アカウントのミュートは、該当の投稿やプロフィール右上にある『もっと見る(…)』アイコンをクリックして設定しましょう。
特定のキーワードを非表示にする『キーワードのミュート』も可能です。サイドナビゲーションメニューの『もっと見る』から『設定とプライバシー』を選択し、『プライバシーと安全』を開くと『ミュートとブロック』の設定ができます。キーワードのミュートから、非表示にしたいキーワードを追加しましょう。
なお、X(旧Twitter)では端末の種類によって、設定方法が若干異なります。不明な場合は、各OSやアプリ版の説明を確認しましょう。
その他のミュートの特徴や設定方法
Web会議やメールアプリでも、ミュートの設定ができるものがあります。主なツールの特徴と設定方法を確認しましょう。
■Zoom
Zoomでは、会議中の音声をオフにする機能を『ミュート』と呼びます。自分の音声を消したい場合は、会議中にマイクアイコンを切り替えるだけで消音設定が可能です。
会議の主催者側は、参加者のミュート・ミュート解除の設定もできます。主催者として参加者のミュートを設定・解除する場合は、ミーティングコントロール内の『参加者』から設定しましょう。
『参加者全員をミュート』を選ぶと、参加者全員が消音設定になり、雑音やマイクの切り忘れを気にせず話を進められます。参加者と会話をする場合は、『ミュート解除』を選択すれば解除が可能です。
■Gmail
Gmailでは、届いたメールを非表示にする『ミュート機能』を使用できます。ミュートしたメールは受信トレイに表示されませんが、『すべてのメール』からは確認できます。受信トレイの整理や、見直す必要がないメールをいったん非表示にしたい場合に役立つでしょう。
なお、ミュートしたメールは、該当のメールに返信があった場合でも受信トレイには表示されません。複数人に送信された共有メールなど、後からミュートしたメールを見直さなければならない場合は、『アーカイブ機能』を使う方がよいでしょう。
構成/編集部