「スマホ入浴」をする10〜30代女性は6割以上
入浴中にとる行動として「スマートフォンやタブレットを使用」する人は全体の51.6%で、男女別・年代別で見てみると、「スマホ入浴」をしている10~30代女性は6割以上、特に10代女性は72.0%と最も高い結果となった。
一方、男性は30代が最も使用割合が高く、50代では女性よりも男性の方が高くなっている。性別や年代を問わず、多くの人が入浴時間をスマホと共に楽しんでいるようだ。
入浴中のスマホ、10~50代の全年代で1位は「動画・映画視聴」
「スマホ入浴」をする人が何をしているかを見てみると、全年代1位が「動画、映画視聴」(55.8%)、2位が「SNS」と「インターネット検索」(それぞれ37.2%)という結果となった。
どの年代も、入浴時間に動画サービスを利用することが多く、動画を見ながらゆったりと入浴時間を過ごしているようだ。また、10代の約2割は「ゲーム」と並んで「ネットショッピング」も入浴中に行っていることがわかった。
■早坂先生からのアドバイス〜自分なりの楽しみ方を見つけて、入浴習慣で幸福度を高めよう
一般的に、自宅や銭湯などで入浴頻度が多いほど健康観や幸福度は高まる(※3)と言われていますので、趣味としての長風呂は、リラックスできる良いものだと思います。音楽やラジオを聴いて新しい発見の場にするなど、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。
スマホ使用も良いですが、たまにはデジタルから離れて今の自分の心と向き合い、呼吸に集中して何も考えない「マインド”フロ(風呂)”ネス(※4)」をすることもおすすめです。
※3 出典:早坂信哉、他「銭湯利用頻度と主観的幸福感の関連:インターネット・リサーチによる横断研究」
※4 お風呂で瞑想をすること。「マインドフルネス」と「お風呂」を掛け合わせた言葉。
早坂 信哉 先生
東京都市大学人間科学部教授・学部長、博士(医学)、温泉療法専門医。
生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。これまで25年にわたり、4万人以上の入浴を医学的に調査してきた医師。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長、一般社団法人日本銭湯文化協会理事、日本入浴協会理事などを務める。
調査概要
調査方法/インターネット調査
調査期間/2023年10月実施
調査対象/
<事前調査>10~50代男女、3163人
<本調査>入浴時にスマートフォンなどの使用経験が過去1回以上ある10~50代男女、500人
※自身及び同居家族が浴室関連メーカー勤務者を除く、男女比・年代:50サンプルずつ
業務委託先/楽天インサイト
構成/清水眞希