「マンダラチャート」の欠点
マンダラチャートには欠点もあり、どのような状況にも最適な万能ツールというわけではありません。効果的に使うためには、欠点を踏まえた上でうまく取り入れて活用することが大切です。主な欠点を確認しましょう。
知識や経験が少ないと作成できない
マンダラチャートを埋めるには、ある程度、目標達成をしたい分野に関する知識や経験が必要です。知識や経験が少ないとアイデアが限られてしまい、具体的な行動やタスクを設定するのが難しくなります。
例えば、営業成績を上げるという目標にした場合、経験豊富な人とそうでない人では、具体的に何をしたらよいのかという知識に大きな差があるのが一般的です。どのように目標を達成できるのかなど、細分化したタスクを考えるのが難しいケースが多いでしょう。
必要な要素が抜けている場合がある
ただ思い付くままにアイデアを記入し全てのマスを埋めたとしても、必要な要素が足りなければ、目標を達成するのが難しくなります。特にその分野の知識や経験が浅いと、必要な要素が抜けていたり、不要な要素が入っていたりする場合もあるでしょう。
目標を整理する段階で精度が落ちていると、その後の具体的な行動やタスクなどにも影響します。細かい目標を設定する場合には、思い浮かんださまざまなアイデアをじっくり検討することや、抜け漏れがないか確認することが大切です。
「マンダラチャート」で目標を達成するには
マンダラチャートを完成させたからといって、必ず目標を達成できるというわけではありません。どのように生かしていくのかが重要です。マンダラチャートを活用して目標を達成するためのポイントを紹介します。
優先度の高いものから行動をする
最終的な目標を達成するには、必要な要素や行動の全てに取り組む必要があります。大切なポイントは、同時進行で複数のものに取り組むのではなく、優先度を確認して計画的に行動することです。
具体的な要素や行動を設定するときに熟考する必要があるため、重要度の高いものがおのずと見えてくるケースが多いでしょう。優先度が分かりにくい場合は、数値化するのがおすすめです。それぞれの項目に点数を付けて、点数が高い順に着手しましょう。
各項目に期日を設定する
目標を達成するための効果的な方法の一つが、それぞれの行動やタスクに期日を設定することです。期日を設定することで、よりスムーズに計画に沿って進めやすくなります。スケジュール管理もしやすくなるでしょう。
まず、目標をいつまでに達成するのかを決めます。そのためには各行動やタスクをいつまでに終わらせる必要があるのかというように、しっかり計画を立てましょう。
期日を設定するときは、1~3カ月の短い期間が適しています。期間が長すぎると、スケジュール管理が難しくなるだけでなく、モチベーションの低下にもつながりやすくなります。
6カ月以上など長くかかるタスクについては、可能であれば二つのタスクに分けて、それぞれに期間の短い期日を設定するのもよいでしょう。
定期的な見直しも大切
作成したマンダラチャートは、定期的に見直しをして必要であれば修正を加えて書き直すことが大切です。見直すポイントは、目標がどの程度達成できているか、書いた内容がこのままでよいのかといった点です。
定期的に見直しを行い、少しずつでも目標達成に近づいていると実感することは、モチベーションの維持にも役立ちます。思うように進んでいない場合は、一度立ち止まって原因や対策を考えた上で、軌道修正をする機会にもなります。
また、行動していくうちに知識が増し、新たなアイデアが浮かぶ場合もあるでしょう。その都度アップデートしていくことで、より精度の高いマンダラチャートに仕上がっていきます。
構成/編集部