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教えてかなえ先生!あまり出世したくないという気持ちへの処方箋

2023.11.29

過酷な環境に晒されているビジネスパーソンの悩みは深い。だが、日々の課題の中にこそ人生を豊かにするためのヒントが詰まっている。異色の経歴を持つVTuberが、今回は上司との〝仕事観〟の違いに悩む若手社員からのお悩みに答えます!

出世欲への処方箋

社会人3年目の会社員です。あまり出世したくありません。目立つ役職についたり、前に出たりする立場に恐怖心があります。それで上司から「お前は意欲がない」と言われたりして、困っています。

【結論】不思議な悩みだけど、その気持ちは変ではない

「そもそも出世の意味って何なんだろう?」

 ガンガン出世したほうが良いと思っている私からすると、相談者さんのお悩みは非常に不思議に思えてしまいます。とはいえ、こういったお悩みもたびたび耳にするので、似たような考え方をされる方は少なくないのでしょう。特に、自分らしい生き方やコストパフォーマンスを重視する、Z世代など若い人たちに多い印象を受けます(何の統計をとっているわけでもありませんが)。

 さて、ここで相談者さんが言う「出世」が何を意味しているのかについて考えてみようと思います。

「出世」を辞書で引いてみると〈世に出て立派な身分になること〉とありました(もともとは仏教用語のようですが、そういった意味はここでは割愛します)。文字どおりの意味に捉えるならば、今回の相談者さんは「立派な身分になることが怖い」ということになります。しかし、私はまず「生活を豊かに、かつ心配事を少なく過ごしたいなら、早く立派な身分になったほうがいいですよ」とお伝えしたいです。

 高い社会的地位だったり、会社で上の立場になったりすると、責任が生じたり、重くなったりします。それに応じて、役職に見合った高い報酬を得られるようになります。わかりやすく言えば、「これくらい払っているのだから、当然これくらい経営に対する責任をとってよね」みたいな感じでしょうか。新卒者の給料が低く、代表取締役社長の給料が高い理由も説明がつきますね。

 もちろん、外資系企業などではこういった「役職給」だけでなく、優秀な人間に高い報酬を支払う「能力給」を導入している企業もあるとは思いますが、そういったケースはエンジニアなどの専門職に限った話ではないかと思います。

「出世」すれば将来の選択肢を増やすことにつながるかも

「世の中やっぱり金だ」なんて言ってしまうと非常に世知辛いですが、人生のライフプランに立ちはだかる困難や課題は、お金で解決できるものが多いです。

 ここまで少し回りくどい話をしてしまいましたが、今回のお話で私は「出世すると収入に余裕ができるので、人生の不安が減り選択肢が増え、豊かな生活ができる可能性が上がる」ということをお伝えしたかったのです。自己実現や承認欲求から出世を望む人もいるため必ずしもお金のために出世したい人ばかりではないと思いますが、私は出世のメリットは〝経済的に豊かになること〟が第一に来ると考えています。

 お金がない状態だと問題に対する選択肢が限られていくようになり、満足な結果を得ることが難しくなってしまいます。それに対抗するべく収入を増やす方法はいくつかありますが、サラリーマンであれば「出世する」というのが最も手っ取り早い選択肢だと私は思います。少なくともVTuberになるよりは幸せになれる確率は高いのではないでしょうか(笑)。

「貧すれば鈍する」という言葉がありますよね? これは貧乏していると生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になるということを意味する言葉です。孔子と弟子の問答が集録された『論語』にも「小人窮すれば斯に濫す」という似た格言があり、ここでは「徳のない人間は困窮すると自暴自棄になって悪事を働く」と警鐘を鳴らしています。徳をどう積むかは置いておいて、〝心の余裕をつくっておくことの重要性〟は、紀元前から説かれている、人間にとって普遍的な事柄です。

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