PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険)は、70歳以上の実の親がいる40~69歳の男女を対象に「『おとなの親子』の生活調査2023」を実施。結果をグラフや図表にまとめて発表した。
本稿では、その中から「お金に関する意識・実態」に関する項目を抜粋してお伝えしていく。
人生100年時代を迎え、成人後の親子関係もより長く続いていくだけに、参考となる要素も少なからずあるはずだ。
72.1%が「親の資産の内容(種類や資産額)を把握していない」
全回答者(2000名)に、親の資産の内容(種類や資産額)を把握しているかを聞いたところ、「把握している」は27.9%、「把握していない」は72.1%となった。
年代別にみると、「把握していない」と回答した人の割合は若い年代ほど高くなる傾向がみられ、40代では83.6%だった。60代では「把握していない」は56.3%となり、60代以降、情報共有が急速に進む実状が確認できる。
■親の収入や生活費を把握しているのは35.1%に留まる
全回答者(2,000名)に、親の収入や生活費を把握しているかを聞いたところ、「把握している」は35.1%、「把握していない」は64.9%だった。親の資産の内容と同様、親の収入や生活費についても把握している人は少数派のようだ。
年代別にみると、「把握していない」と回答した人の割合は、40代では77.6%となった一方、60代では「把握していない」は50.8%となり、60代の半数が親の家計実態をある程度把握していることがわかる。
また、自身の収入や資産の内容(種類や資産額)を親に伝えているかを聞いたところ、「伝えている」は15.6%、「伝えていない」は84.4%という結果になった。
『おとなの親子』の間では、マネー関連の情報共有のハードルが高いようだが、子の年齢が60代となる時期以降は、介護の準備や相続対策のためか、子が親のマネー事情について把握する機会が増えるのではないか。