ミネルヴィニによる急成長株の特徴
ミネルヴィニが長年のトレードのなかで、ほとんどの急成長株には「共通する明確な特徴」があると断言しています。それが何かというと、大半の急成長株には、大きな上昇前に企業の財務状況や収益の見通しについての「ファンダメンタルズ」や株価を市場の過去データを分析して予測する「テクニカル」の動き(チャート)が他の銘柄よりも上回る時期があることを見つけました。
実際、マーケット全体が調整局面や下落局面から抜け出すと、これらの共通点がある急成長株の90%以上は急騰しています。
また大半の急成長株の特徴として、IPO(新規株式公開)から10年の間に高騰することが多く「急成長株は若い企業」である確率が極めて高いのです。
こうした会社は、上場前からすでに自社製品をブランディングさせることに成功しており、上場をキッカケに認知が拡大し、さらに売上を伸ばしていくケースがほとんどです。
また「会社の規模」も重要なモノサシです。
ほとんどの急成長株は会社の規模が小さいときに、高い成長率を誇っています。
いいかえれば成熟した企業は安定しているものの、事業成長率は落ちていくので、株価上昇のスピードも鈍化します。
つまり急成長株に投資するには、その企業が成長段階にある中小企業に的を絞ることが重要です。具体的には、投資先や投資検討中の企業の時価総額や発行済み株式数が少ない銘柄に大きなチャンスがある可能性が高くなります。
自分に向いている投資手法を見つける
自分に向いている投資手法を見つけるためには、実際に投資をしてみるのが早いでしょう。
なぜなら、投資には成長株だけでなく、割安株や配当株などもあり、そのほかにもファンダメンタルズやテクニカルを重視する投資家もいます。重要なことは、自分にはどんな投資スタイルが向いているのか、試行錯誤する時間が必要だということです。
とはいえ、投資で成功するためには、最終的にひとつの手法に落ち着く必要があるとミネルヴィニはいいます。なぜなら、投資において最も重要なことは、トレードにおける自分の考え方をより洗練させるために時間をかけることが大切だからです。
そして、自分に向いている投資、向いていない投資を知ることは、自分の投資戦略の強みと弱みを知ることであり、これがトレーダーとしての熟成につながると言及しています。