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仕事や日常会話で何気なく使うことも多い「協調性」という言葉。しかし、いざ「協調性とはどんな意味?」と問われた時、上手く説明できない方も少なくないだろう。
そこで本記事では、協調性の意味、協調性がある人の特徴などを解説する。会話の中での使い方や言い換え表現をマスターすれば、ビジネスから日常会話まで広く対応できるようになるはずだ。
協調性とは
協調性は、ある目標や目的に向かって、周囲の人と協力して物事を進めることのできる力を指す言葉だ。特に、主張や立場の異なる人と互いに協力する力を指すことが多い。周囲の人との協力が求められる組織やチームの円滑な運営において、重視される能力の一つとされている。
一方で、協調性がない人の特徴としては、「自身の利益を優先した言動をしてしまう」「反対意見に耳を傾けられない」などが挙げられる。協調性の欠けた言動はチームの和を乱してしまう可能性があり、自身の評価にも影響を及ぼすため注意が必要だ。
【例文】
・あの人は協調性があるから一緒に仕事がしやすいよね。
・協調性がある人がいると議論がスムーズに進んでくれる。
・わが社では協調性を重視した採用活動を行っています。
協調性がある人の特徴
次に、協調性がある人の特徴を紹介する。「協調性を高めたい」と考えている方はぜひ参考にしてほしい。
チームの視点を大切にする
協調性がある人の特徴としてまず挙げられるのは、チームの視点を大切にするという点だ。意見やアイデアに対して個人的な判断を下すのではなく、チームや組織の視点で考えて物事を判断できる。チーム単位で考え、チームワークを高めていけるのが協調性がある人の特徴だ。
周囲の意見を聞き入れられる
周囲の意見を抵抗なく聞き入れられる点も、協調性がある人の特徴だ。チームで活動する際には、意見の対立が発生することもあるだろう。協調性がある人は自分と異なる意見であっても、冷静かつ客観的に意見を聞き入れられる。
また、相手の意見に合わせるだけでなく、自分の意見もうまく相手に伝えつつ提案ができるのも協調性がある人の特徴だ。
積極的に会話を行う
積極的に会話を行うのも、協調性がある人の特徴と言えるだろう。業務連絡はもちろん、他愛のない会話や世間話も交えて会話を行えるため、ざっくばらんに話せる空気感を作ることにも長けている。自身が一方的に話し続けるのではなく、会話の中で相手の意見もくみ取れるのも協調性がある人の特徴。
マイナスな発言をしない
協調性がある人は、マイナスな発言をしない傾向にある。マイナスな発言は周囲の人の気持ちをネガティブにしてしまうため、ポジティブな言葉でコミュニケーションを取ることが多い。前向きな姿勢を取り続ける人がいるだけで、組織やチーム全体の協調性も高まるはずだ。
協調性が高い人の強み
次に、協調性が高い人の強みを解説する。自身の協調性を活かせる場面を考える際の参考にしてほしい。
意見交換をしやすい
協調性が高い人の強みとしてまず挙げられるのは、意見交換をしやすいという点。協調性が高い人は会話やコミュニケーション能力に優れるため、気持ちの良い意見交換ができる雰囲気を作り出してくれる。こちらの意見にしっかりと耳を傾けてくれるため、自身が意見も伝えやすいはずだ。意見を拒絶されたり、押し付けられたりしないという安心感は、意見の交換をより円滑にしてくれるだろう。
周囲に対する洞察力が高い
周囲への洞察力に優れている点も、協調性が高い人の強み。高い協調性の根幹となっているのは、周囲の人への深い洞察であることが多い。周囲の人の思考や関係性を把握し、自分がとるべき立場を判断する力に優れている。このような周囲への気配りや洞察は、協調性が高い人の強みと言えるだろう。
風通しの良い環境を作るのが上手い
チーム内で風通しの良い環境を作るのが上手なのも、協調性が高い人の強みだ。意見を率直に述べることができる、連絡を滞りなく行えるといった事柄はチームで活動するうえで大切な要素。協調性が高い人はチーム内で積極的にコミュニケーションを取り、周囲の人との橋渡し役を担うこともできるため、チーム全体の風通しの改善に貢献できるだろう。
協調性の言い換え表現
最後に、協調性の言い換え表現を見ていこう。似た表現を知っておくことで、場面に応じた適切な表現ができるようになるはずだ。
チームワーク
チームワークは、チームで目的を達成するための連携や団結を指す言葉だ。協調性が個人の特徴を重視した言葉であるのに対し、チームワークはチーム全体のことを指した言葉として使用しやすいだろう。
【例文】
・Aチームは優れたチームワークで大きな成果を出した。
傾聴力
傾聴力は共感を交えて相手の話を心から聴く力を指す言葉。傾聴力は協調性の根幹を担う力であるため、言い換えとして使える場面も多いはず。
【例文】
・あの人は傾聴力があるから相談がしやすいよね。
※データは2023年11月中旬時点のもの。
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文/編集部