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魅力的なスピーチは、なぜ衝撃的な事実から始まるのか?

2024.01.07PR

あなたは人から「なにが言いたいのかわからない」と言われてしまったり、メールの文章が長すぎて肝心な要件が伝わっていなかったという経験はありませんか? ついいろいろ言いたくなってしまい、伝わらないモヤモヤを抱えていませんか?

実は、このような悩みは「ひと言でまとめる技術」の手にかかればすべて解決してしまいます。ポイントはたった2つ。「捨てる」それから「まとめる」。このコツさえつかめば、伝わり方が劇的に変わります!

言葉をまとめるプロが明かす、言語化と伝え方の究極のスキルをまとめた書籍『ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』の中から一部を抜粋・編集し、雑談でたくさんモヤモヤを解消するヒントをまとめました。

ひと言でまとめるために必要な「適切な物の考え方」とは?

[問題]伝え方がうまい人とは、どのような人のことでしょう?

1 多くの言葉を知っている人
2 ユーモアにあふれた人
3 表現力豊かな話し方をする人

どれも正解! と言いたいところですが、私はこう考えています。

それは「そのとき、その場所、その相手に対して適切な伝え方ができる人」です。

あなたは、お葬式の席で遊びに行く話をするでしょうか?

結婚式のスピーチで、人間の寿命の短さを語るでしょうか?

恋人と一緒にいるときに、昔の恋人の話を堂々と語るでしょうか?

たとえが極端かもしれませんが、多かれ少なかれ、人はついこのような「相手のことを考えない発言」をしてしまうものです。

たとえばあなたが5社競合のプレゼンに臨むとします。もちろん企画内容やチーム編成は大事ですが、チームリーダーがとくに気にするのは「発表の順番」です。というのも、1社1時間でも5社となると5時間。途中、休憩も入るでしょうから、プレゼンは1日がかりです。受ける側の負担も、それなりに大きくなります。

順番を自由に選べるなら、トップバッターか最後を取りたがります。

これは「一番手なら強い印象付けができる」「ラストなら記憶が新しいまま採点に入ってもらえる」といった理由からです。

逆に、もっとも避けたいのは「お昼休み直後の時間帯」です。いったん緊張が切れ、しかもランチ後で眠たくなる時間帯だからです。

もちろん、不利な時間帯だから必ずしも負けるわけではありません。

ですが、ここでポイントなのは「優秀なチームは、プレゼンの時間帯によって話す内容を変えている」ということです。朝イチとお昼直後とラストでは、当然聞き手の精神状態も違います。

話し始めたときに受け手が「あくびをしている」「退屈そう」「疲れている」といった様子が見受けられれば、優秀なプレゼンターは瞬時に言い方を変えたり、ユーモアを交えたり、内容を思い切って短くしてしまうこともあります。

これらはすべて、「伝えるとは自分の言いたいことを言うこと」ではなく、「その場において、適切な伝え方をすること」という大前提を知っているからです。

このことを理解していないと、飛びつきやすいテクニックに走った挙げ句、「なんかいろいろ言ってるけど、この人の言うことって頭に入ってこないな」といった印象を与えかねません。

その場において適切な伝え方をするためには、その場において適切な物の考え方をすることが大切です。

この章では、ひと言でまとめるために必要な、11の考え方と方法をお伝えします。

【ひと言でまとめるための思考と法則・その6】「強烈な提示」+「なぜそうなったのか」+「結論」で伝える─スパイシーサンド法

■物語は事件から始めて3層構造に!

「物語は事件から始めろ」という言葉をご存じでしょうか?

これは私が学生のころ、シナリオについて学んでいるときに出合った言葉です。

初心者が物語を書く場合、つい設定や主人公の生い立ちなどの「こまごまとした説明」から入ってしまいます。そうすると物語のリズムが狂い、ときに言い訳から物語が始まっているような印象を与えるという、いわば戒めの言葉です。

読者を物語に引き込むためには、最初に事件を起こし、その後に補足で設定を伝えるべきと教わったわけです。

そしてこの手法は、すべての「伝え方」にも応用できます。

たとえば、スピーチのうまい人には共通の特徴があります。

すべての印象的なスピーチは、

●「強烈な提示」+「なぜそうなったのか?」+「結論」

という3層構造でできているケースが多いのです。

これを私は、「スパイシーサンド法」と名づけました。

記号化すると、「!+?+。」となります。

これは、あるNPOの方の講演で聞いた話を抜粋したものです。


5年前、私は中毒患者でした。

中毒、といっても、仕事中毒です。管理職だった私は、家庭を顧みずに働きました。

当然、会話もほとんどありません。

付き合いと称して飲み歩き、根拠のない自信のもと、健康診断にも行っていませんでした。そしてある日、私は倒れてしまったのです。

病院のベッドで考えました。私はいったい何に取り憑かれていたのだろう? 人生においていちばん大切なものはなんなのだろう? と。

それが、健康と幸福度をさまざまな側面から可視化して向上させていくNPO法人の立ち上げのきっかけになったのです。

(中略)

いまでは、かつての私のような「中毒患者」の方は働き方改革でだいぶ減りましたが、それでもサインが出ている方はひと目でわかります。

医者であれば治療すればその仕事は終わりますが、人生の幸福を考えることに終わりはありません。

私たちは「あなたの人生のかかりつけ医」でありたいと考えています。


中毒患者、という「強烈な提示」があり、「仕事中毒」に陥った自分がNPOを立ち上げるきっかけになったことがスムーズに伝わります。そして結論では、自分たちは医者ではないが、「人生のかかりつけ医になることができる」と、冒頭の「患者」から立場を逆転させることで、提示を回収してスピーチを終わらせています。

「!(キック)+?(なぜ)+。(結論)」の法則を活用し、伝えたいことを組み立ててください。

★ ★ ★

いかがだったでしょうか?

「ひと言でまとめる技術」はビジネスパーソンの悩みだけを解決する技術ではありません。話をしてもパートナーに言葉が届いていないと感じている方。自分は面白いと思ったのに、友人の反応はイマイチ。ちゃんと伝えたつもりなのに間違った料理を出されてしまった。こんな悩みも解決する伝え方のコツも満載です。

「伝え方」を追求し続けてきた著者が、すべての「伝え方」で悩む人たちに手にしてほしい技を是非、書店でチェックしてみてください。

『ひと言でまとめる技術
言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』
著/勝浦雅彦/アスコム

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勝浦雅彦 (かつうら・まさひこ)
コピーライター。法政大学特別講師。宣伝会議講師。
千葉県出身。読売広告社に入社後、営業局を経てクリエーティブ局に配属。その後、電通九州、電通東日本を経て、現在、株式会社電通のコピーライター、クリエーティブディレクターとして活躍中。また、15年以上にわたり、大学や教育講座の講師を務め、広告の枠からはみ出したコミュニケーション技術の講義を数多く行ってきた。クリエイター・オブ・ザ・イヤーメダリスト、ADFEST FILM 最高賞、Cannes Lions など国内外の受賞歴多数

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