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最後のお別れまでゆっくり故人と過ごしたい遺族の思いに応える「遺体安置ホテル」は増えていくか?

2023.12.02

遺体安置ホテル

 近年首都圏を中心に火葬場が不足し、火葬までに1〜2週間を要するケースが増えている。大切な人が亡くなって葬儀場で長らく遺体が安置されるのは、遺族にとっても気持ちの整理がつかないものだろう。そこで注目されているのが、火葬までご遺体を安置し、安価で葬式を行なうことができる「遺体安置ホテル」だ。

 その先駆けとなったのが2012年に大阪で〝故人と過ごせるホテル〟としてオープンした「セレモニーホテルリレーション」。首都圏で問題となっている火葬場不足を受けて大阪でもこのような問題が起こることを見越し、遺体安置に特化したホテルをスタートした。

「とはいえ実は、大阪はあまり火葬場不足にはなっていない。現状では慌ただしく葬儀の準備に追われるのではなく、最後のお別れまでゆっくりと故人と過ごしたいと願うご遺族の方が利用するケースが増えていますね」(担当者談)

 近年は核家族化が進んだことにより、大規模な式場での葬儀を望まないケースも増えてきた。家族葬であれば、このようなホテルでも十分対応ができるのだ。とはいえ、多死社会は喫緊の問題。こうしたホテルが都市部に限らず、全国的に増えるのは間違いないだろう。

 意外にも大阪はまだ火葬場不足に陥っていない。遺体を安置するホテルの普及は火葬場不足によるものではなく、ゆっくり故人を送りたい遺族の気持ちも大きいようだ。

全国の年間死亡数と今後の推定死亡数

全国の年間死亡数と今後の推定死亡数全国の年間死亡数は1979年が約69万人だったが、去年は過去最多の約157万人に。いずれ全国的に火葬場不足が広がる可能性は高い。

※厚生労働省、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(全国)」を参考に編集部で作成。

外見は、まるでビジネスホテル!

セレモニーホテルリレーションセレモニーホテルリレーション大阪駅にほど近い「セレモニーホテルリレーション」では15名程度の家族葬の施行が可能に。火葬までの間は故人とともにゆっくり過ごし、その間遺族はホテルに宿泊することもできる。

取材・文/高山 惠

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