先に●勝したほうが勝ちという短期決戦が話題となるシーズン。そこで最終戦まで行く確率を算出してみた。
プロ野球は2勝したほうが勝ち上がりとなるCSファーストステージの確率が高く、リーグ戦1位に1勝のアドバンテージがあるファイナルステージは低確率に。
4勝したほうが勝ち上がるNBAは日本シリーズと似た数字に。テニスはダブルス戦と女子シングルスが2セット勝ち上がりのためか最終セット突入率が高かった。
将棋や囲碁は最大50%ほどだが、藤井聡太が出た将棋のタイトル戦は、9月現在一度も最終戦まで突入せず。早々に決着する影響で試合が流れた会場を調べると、4回流れたところも。最終戦の会場に指定された現地スタッフはどのような気持ちで準備を進めているのだろうか。
最終戦が行なわれる確率ランキング
●日本のプロ野球(過去10回)
1位 クライマックス・パ ファーストステージ 70%
2位 クライマックス・セ ファーストステージ 60%
3位 日本シリーズ 20%
4位 クライマックス・セ ファイナルステージ 10%
4位 クライマックス・パ ファイナルステージ 10%
今年のCSファーストステージのカードは、セ・リーグは広島とDeNaが対戦する。
●アメリカNBA
1位 カンファレンスセミファイナル東地区 30%
1位 カンファレンスセミファイナル西地区 30%
1位 カンファレンスファイナル東地区 30%
4位 ファーストラウンド西地区 25%
5位 カンファレンスファイナル西地区 20%
6位 ファーストラウンド東地区 12.5%
7位 NBAファイナル 10%
ファイナルが一番低い確率に。バスケの短期決戦はほかのスポーツより流れや勢いが重要?
●テニスの四大大会の決勝戦でフルセットの確率(過去10回)
1位 全米オープン 48%
2位 全仏オープン 44%
3位 全豪オープン 32%
4位 ウインブルドン選手権 30%
男子シングルスは3セット先取(最大5セット)、ほかは2セット先取(最大3セット)。
*男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの決勝戦をカウント
●囲碁(過去10年)
1位 天元戦 50%
2位 名人戦 40%
3位 棋聖戦 30%
3位 王座戦 30%
3位 碁聖戦 30%
3位 十段戦 30%
7位 本因坊戦 20%
棋聖、名人、本因坊の3タイトルが七番勝負、他のタイトルは五番勝負で行なわれる。
●将棋(過去10年)
1位 王座戦 50%
2位 叡王戦 33%※
3位 王位戦 30%
3位 王将戦 30%
5位 竜王戦 20%
5位 棋王戦 20%
5位 棋聖戦 20%
8位 名人戦 0%
※叡王戦はタイトルになって今年で6回目
竜王、名人、王位、王将の4タイトルが七番勝負、ほかのタイトルは五番勝負だ。
●藤井聡太七冠が早々と勝ってしまったため開催されなかった会場
1位 4回…… 元湯 陣屋(神奈川県秦野市)
2位 3回…… 常磐ホテル(山梨県甲府市)
3位 2回…… ホテル花月(栃木県大田原市)
東京・将棋会館(東京都渋谷区)
亀岳林 万松寺(愛知県名古屋市)
6位 1回…… 天童ホテル(山形県天童市)
東郷神社(東京都渋谷区)
箱根ホテル花月園(神奈川県箱根町)
柏の葉カンファレンスセンター(千葉県柏市)
高志の宿 高島屋(新潟県新潟市)ほか
1位の元湯 陣屋は2023年の王座戦第1戦の会場となり挑戦者の藤井聡太は星を落とした。
取材・文/渡辺雅史