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長期間iPhoneを使っていると、バッテリーの消耗スピードが早くなるのが気になってきたという人も多いはず。スマートフォンのバッテリーは消耗品なので、バッテリーの状態が徐々に悪くなるのは仕方のないことですが、できるだけ長く使いたいというのが本音ですよね。
そこで本記事では、iPhoneの電池の減りが早くなりがちな原因や、バッテリーの劣化をできるだけ抑える方法について紹介していきます。
iPhoneの電池の減りが早いときに考えられる原因
早速、iPhoneの電池の減りが早いときに考えられる原因と、その対処法について紹介していきます。
なお、記事内の画像は、iOS 17を搭載したiPhoneのものとなります。
バッテリー最大容量の確認方法
長期間使用しているiPhoneの電池の減りが早いと感じる場合、まずはバッテリーの最大容量を確認しましょう。
バッテリーの最大容量とは、未使用のiPhoneを100%と定義した際に、最大で何%まで充電できるのかを示したもの。つまり、バッテリーがどれくらい消耗しているのかがわかる数値となります。使用しているiPhoneのバッテリー最大容量を確認す流には、設定アプリの「バッテリー」から、「バッテリーの状態」に進みましょう。
バッテリーの最大容量に関して、明確にいつから「消耗が早い」と感じるかは、個人差のある部分ですが、アップルの有償保証サービスである「AppleCore+」に加入している場合、バッテリーの最大容量が80%未満になると、電池交換サービスの対象となるので、80%を1つの基準として考えるとよいでしょう。
【参照】AppleCare製品
電池の減りが急に早くなったらアップデートを確認
iPhoneのバッテリー最大容量は変わらず100%に近い状態なのに、バッテリーを消費するスピードが急に早くなったと感じる場合、ソフトウエアで不具合が発生している場合があります。
まずはiPhoneの再起動を行い、状況が改善するか試してみましょう。また、iOSの不具合の場合は、改善されたアップデートが配信されている可能性もあるので、ソフトウエアアップデートをチェックするのもおすすめです。
ソフトウエアアップデートの配信があるかを確認するには、設定アプリの「一般」>「ソフトウェアアップデート」に進みます。
電池の減りが異常に早い原因はウイルスかも…確認方法は?
iPhoneがウイルスに感染していると、バッテリーが熱を持ったり、異常にバッテリーの消耗が早くなることがあります。
iPhoneがウイルスに感染した場合、警告文が表示されたり、見知らぬアプリがインストールされていることがあります。対象のアプリをアンインストールしたり、ウイルス対策ソフトをインストールする、もしくはiPhoneを初期化することで、状況が改善することがあります。
バックグラウンドで動作するアプリはタスクを切った方がいい?
iPhoneでは、アプリを起動していくと、現在表示していないアプリは、バックグラウンドに入る仕組みになっています。この状態では、表示していないアプリも裏で少し稼働を続けている状態になるので、バッテリーを消耗すると言われています。バックグラウンドのアプリを終了する「タスクキル」を行った方がいいといわれているのは、このためです。
ただし、頻繁に使用するアプリの場合、タスクキルと再起動を繰り返すことで、バックグラウンドで動作しているよりも、多くのバッテリーを使ってしまう可能性があります。そのため、タスクキルは、たまにしか起動しないアプリのみで行うのがおすすめです。
スマホの位置情報はバッテリーの消耗が激しい? GPSはオフにした方がいい?
位置情報を取得するためのGPS機能も、バッテリーを持続的に消耗する1つの要因です。バッテリーの減りかたがどうしても気になる場合は、GPSをオフにしてもいいでしょう。
ただし、iPhoneを紛失した場合に、別のデバイスから位置情報を確認する「探す」機能などは、GPSをオフにすると利用できなくなります。位置情報の利用は、アプリごとにオン、オフを切り替えられるので、1つずつ設定するのもありでしょう。設定アプリから、位置情報をオフにしたいアプリを開き、「位置情報」の項目から、設定が可能です。
買ったばかりなのにiPhoneの充電の減りが早い理由は?
iOS 13以降では、iPhoneがユーザーの使い方、充電の傾向を学習する「バッテリー充電の最適化」機能が搭載されています。
購入し、初期設定をしたばかりのiPhoneでは、バッテリー充電の最適化機能のために学習する時間が必要となります。そのため、買ったばかりのiPhoneでバッテリーの減りが早いと感じても、しばらく使用していれば、状況が改善する可能性があります。
電池の減りが早い時に検討するのは機種変更? バッテリー交換?
iPhoneのバッテリーの消耗が早く、対処しきれない場合は、機種変更をするか、バッテリーを交換するかがおすすめです。では、機種変更とバッテリーの交換は、どちらがいいのでしょうか。
AppleCare+加入者はバッテリー交換がお得?
AppleCare+に加入している場合、iPhoneのバッテリー最大容量が80%未満になると、バッテリー交換が無償で行えます。AppleCare+の料金は、使用するiPhoneのモデルによって変わるので、AppleCareの公式サイトから確認しておきましょう。
【参照】AppleCare製品
バッテリー交換にはいくらかかる? 費用の目安をチェック
AppleCare+に加入していない場合、バッテリーの交換は有償サービスとなります。Apple公式で交換サービスを利用する場合、下記サイトでモデルごとの見積額が確認できるので、事前に確認しておきましょう。
【参照】iPhoneのバッテリーサービス
バッテリー交換はネットで申し込み可能! まずはアップル正規店をチェック
上述したiPhoneのバッテリーサービスを利用すると、Apple正規サービスプロバイダでの持ち込み修理や、配送修理の手続きが行えます。基本的にiPhoneのバッテリーの交換は、こちらの手順で行うのがおすすめです。
そのほか、街中にあるiPhone、スマートフォンのリペアショップでも、バッテリーの交換に対応している場合もあります。これらの店舗を利用する場合は、iPhoneの保証対象外となる可能性があるので、利用する際には注意が必要となります。
アップルストアでもiPhoneのバッテリー交換は即日行える? 修理にかかる時間は?
Apple StoreやApple正規プロバイダーでのバッテリー交換は、持ち込み修理の場合、受付時間によって即日の対応が可能。受付から1時間程度で、バッテリーの交換作業が完了する場合もあるようです。
ただし、状況によっては修理センターに配送されることもあります。
iPhoneの電池の減りが早い時にできる対策、対処法
iPhoneのバッテリー最大容量が80%未満になっているといった理由から、バッテリーの消費が早い場合、できるだけ電池を消費しないように設定するのがおすすめです。
省電力(低電力)モードに設定する
簡単にできるのは、iPhoneを低電力モードにする方法でしょう。設定アプリの「バッテリー」>「低電力モード」と進めば、バッテリーの消耗を減らすことができます。低電力モードの切り替えは、コントロールセンターからも行えます。
ディスプレイの明るさ自動調節をオフにする
また、画面の明るさを自動で調節する機能はオフにするのがおすすめ。デフォルト設定では、周囲の明るさに応じて、ディスプレイの明るさが調節されるようになっていますが、必要以上に画面が明るくなり、結果としてバッテリーの消費が増えることもあります。設定アプリの「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」から、「明るさの自動調節」をオフにしましょう。
そのほか、画面の表示時間を短くするために、設定アプリの「画面表示と明るさ」から、「自動ロック」の時間を短く設定したり、「ダーク」モードに設定するのもおすすめです。
外出時はWi-Fiをオフにする
外出時にはWi-Fiの設定をオフにするのがおすすめ。Wi-Fiをオンにしたままだと、接続先を探してバッテリーを消費してしまうことがあります。
フル充電をしない
AppleCare+に加入していれば、バッテリーの最大容量が80%未満になった場合、電池交換修理の対象となります。とはいえ、できるだけバッテリーの最大容量を減らさないように使用したいという人も多いでしょう。
バッテリーを長持ちさせるためにおすすめなのが、充電を100%になるまで行わないこと。もしくは、充電が100%になったまま、ケーブルに接続し続けると、バッテリーの劣化を早めるとされているので、満充電になったタイミングで、iPhoneをケーブルから外すとよいでしょう。
なお、iOS 13以降では、iPhoneがフル充電にされたままの時間を極力短くすることで、バッテリーの劣化を軽減する「バッテリー充電の最適化」機能が搭載されています。
そのほか、状況に応じて低電力モードを有効にしたり、ソフトウエアを最新の状態に保つことで、iPhoneの耐用年数を延ばすことができます。
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※データは2024年9月上旬時点での編集部調べ。
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文/F.さとう