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「話の長い人」との雑談を相手の機嫌を損ねず終わらせるテクニック

2024.02.07PR

初対面の人や苦手な人といっしょにいる時、一瞬の沈黙が妙に長く感じられることはありませんか? 何か会話をしたいけど、何を話していいかわからない。せっかく話しかけてもらっても、うまい返しができなくてすぐに話が切れてしまった。そんな経験がある人は多いと思います。

そのたびに、「あ~、なんて自分はダメなんだ」と自分を責めてきませんでしたか。仕事でも、プライベートでも、世の中は雑談をする機会にあふれています。だから、「雑談が苦手だ」というマインドを持っていると、思いのほか、ストレスを感じることが多くなります。でも、そうした負の感情であなたの心を満たすのは、
今日でおしまいにしましょう。

ペラペラと饒舌にしゃべることだけが雑談ではありません。あなたは、あなたにできそうなことをやりつつ、ちょっとずつ雑談の技術を身につければよいのです。そんな雑談のテクニックがまとまった書籍雑談が上手い人が話す前にやっていることの中から一部を抜粋・編集し、雑談でたくさんモヤモヤを解消するヒントをまとめました。

【雑談力を一生もののスキルに育てるコツ】「話の長い人」との雑談を終わらせる秘けつ

話の長い人っていますよね。仕事の打ち合わせでも、1時間で終わるつもりが、1時間半、2時間……、いつまでたっても話が終わりそうにない。

そういうとき、なかなか話を切るのが難しいと思います。

そろそろ疲れてきたな。

忙しいから、あんまり時間を取られたくないな。

次の予定があるんだけど、話を切れない……。

そんな心の声をあげた経験、誰にでもあるんじゃないでしょうか。

雑談は、ひとつのトピックについて話したら終わりではなく、どんどん新しい話題に飛んだり、そうかと思えば、またもとの話に戻ったりします。

そういう意味では、終わりのないのが雑談とも言えます。

とめどなく広がっていく話をどうやって止めるのか。これは結構な難題です。

人の話を切ることは、コミュニケーションの中でも難しいテクニックです。

でも、うまく話を終わらせる秘けつがあるので、ここで紹介します。

ちなみに、話を切れない理由は、相手が気持ちよく話しているのに切ってしまうことが、相手の気分を害さないだろうかとか、相手に悪い気がするということだと思います。

でも、忘れないでほしいんですが、基本的に話を切るのは悪いことではありません。

まず、話を切るための最初のポイントは、話を終わらせることに「申し訳なさ」を感じないこと。

雑談のキホンは、お互いに気持ちよくしゃべれることなので、そんなふうに思ってしまうと相手の話をただ聞く係になってしまいます。そうなってしまうと、それはもう雑談ではなくなってしまいます。

では、どうすれば相手の機嫌を損ねずに、話を終わらせられるのでしょう。

■自分のせいにして、話を切り上げる

まず、相手の話を切らなければいけないときに、NGなことがあります。

それは、

「あなたの話が長くて、つまらないから、ここで終わりにしたい」という気持ちを、チラリとも見せること。

実際にそう思っていなかったとしても、相手にそう思わせてはいけません。

たとえば、時計をチラチラみたり、ソワソワすれば、すぐに「もう話を切りたいんだな」と勘ぐられてしまいます。これは、よくない。

では、これはどうでしょうか?

「ちょっと、このあとに約束がありまして」と言う。

なるほど、噓ではないでしょうし、よくあるパターンです。

でも、これも十分ではありません。

たとえば、相手が得意先や上司、あるいはあなたの大切な人との場合は、もう少し工夫が必要です。

その工夫が、これ!

「話が長くなった責任は、私にある」と、相手にアピールすること。

「ごめんさない。面白くてついついお話を聞き入ってしまい、こんな時間になってしまいました」

「お時間、大丈夫ですか? 私が質問ばかりしたもので、ずいぶんお時間をとらせてしまいまして」

こんなふうに、話が長くなったのは、話が面白くてついつい聞き入ったり、質問したりしてしまった私のせいだと語るのです。

そのうえで、

「もっとお話をお聞きしたいのですが、ちょっと時間がなくて」

と言えば、相手も事情を察し、嫌な顔をしないでしょう。

相手のせいにするのではなく、「話が面白くて聞き入ってしまった」自分のせいにする。

こうすれば、相手も悪い気はしないはずです。

これが、いい話の切り方です。

■「面白かった」「楽しかった」で、フェイドアウト

さらに、話を上手に切り上げるいい方法がもうひとつあります。

その雑談で心に残った気持ちをひと言で表すという方法です。

たとえば、

「お会いできてうれしかったです」
「あー、面白かった!」
「楽しい時間でした」
「ただただ、驚きの連続でした」

と、伝えるのです。

これだけで、それまでの雑談の内容が、うれしかったり、面白かったり、楽しかったり、驚きの連続だったという印象が残ります。

簡単でしょう。今日から、すぐに使ってみてください。

人の記憶に残るのは、「一番感情が盛り上がった、ピークのとき」「別れ際の、エンドのとき」(ピーク・エンドの法則)だそうです。

人は、別れる瞬間の相手の顔、態度、言葉、しぐさ、印象をよく覚えていると言います。

ならば、話の最後には、きっちりと相手に好印象を残しましょう。

相手と過ごした時間が有意義だったことを伝えつつ、「ありがとうございました」と、しっかり感謝の言葉を述べます。

この、ちょっとしたやり取りが、「また会って話したいな」と思ってもらえるかどうかのポイントだったりします。

終わりよければすべてよし

言葉と同様に、最後に見せたあなたの顔の印象が、相手の頭に長く残ります。

とびきりの笑顔で、雑談のフィナーレを迎えましょう。

〈ポイント〉
感謝の言葉と笑顔で好印象を残して、雑談をしめくくる。

★ ★ ★

いかがでしたでしょうか? 

初対面でも、苦手な人でも、もう怖くない会話が得意じゃない人でも大丈夫! 本書を読めば苦手な雑談がたのしくなる秘けつを学べるはずです。

以下のような「雑談コンプレックス」を持つ方は是非、書店でチェックしてみてください。
●まずもって、何から話したらいいのかわからない人
●「これを話したらどう思われるだろう?」など、相手の気持ちを考え過ぎて話せない人
●「雑談が上手い人は、話が上手い人」(だから、自分は無理)と思っている人
●雑談で失敗した経験が忘れられず、「自分は話ベタ」と苦手意識を抱えている人
●本やYouTubeで話し方を勉強しているが、なかなかうまくいかない人
●社会人になってから、友人以外と雑談することに苦痛を感じている人
●リモートが増えて人との対話・雑談に苦手意識が増した人、もともと苦手な人
●親しくない人と話すとき、チャットはできても、顔を合わせての会話に自信がない人
●天気の話すらできない、対面だと「最初の一言」を話すのが怖い人
●「傾聴力が大事」と言われ過ぎて、つかれている人
●目的のない会話の仕方がわからなくて、苦手を感じている人

「雑談が上手い人が話す前にやっていること」
著/ひきたよしあき/アスコム

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ひきたよしあき
コミュニケーション コンサルタント。
スピーチライター。
大阪芸術大学芸術学部放送学科 客員教授。
早稲田大学法学部卒業。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCMを手がける。
政治、行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動し、幅広い業種・世代の価値観、世代間のギャップ、言葉遣いの違いなどを分析し、コミュニケーション能力が高まる方法を伝授する。
また、大阪芸術大学、明治大学、慶應MCCなどで教え、「はじめて『わかった!』と心の底から思えた講義」「一生ものの考える力が身につく」と学生や社会人から支持を集める。
教育WEB「Schoo」では毎回事前予約が約20,000人、朝日学生新聞社「みんなをつなぐ新聞WEB」では、毎回1,200人近い子どもと保護者が参加する人気。
著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)、『大勢の中のあなたへ』(朝日学生新聞社)、『トイレでハッピーになる366の言葉』(主婦の友社)など。

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