YouTubeの鬼門「収益化の制限」とは?
YouTubeは、一定の条件を満たせば動画に広告がつくようになる。
が、それはもちろん全ての動画に必ず広告がつくということでもない。よくYouTuberが配信の中で「この動画に広告つかないかも」などと口にしていることがあるが、それは「動画の収益化が制限される」という現象を気にしてのことだ。
しかし、配信者でない人にはそのあたりはピンと来ないかもしれない。そこで今回の記事では、YouTuberなら誰しもが頭を悩ませる「収益化の制限」について解説していこう。
筆者もやらかした!
さて、この記事を書いている最中に「外国人YouTuberの迷惑行為」が大きな話題になっている。
この彼のしでかしたことは「バスや新幹線に無賃乗車する」「ホテルのビュッフェを食い逃げする」等の犯罪行為なのだが、何とその様子をYouTubeで配信していた。ちなみに、彼はチャンネル登録者数230万人の「大物」である。
もっとも、そんな彼の動画はYouTubeが削除してしまった。
そのテの過激な動画は広告云々以前の問題だが、では「規約違反ではないけれど内容を不快に感じる人が少なくない動画」の場合はどうなるのだろうか?
たとえば、横溝正史の金田一耕助シリーズ『八つ墓村』はとんでもなく残酷なシーンが含まれていて、それを映像化するとなるとどうしてもゴア表現になってしまう。1977年公開の映画では、山﨑努が多治見要蔵を演じてあまりに残酷過ぎる「32人殺し」を繰り広げた。
そのような具合のフィクション作品を作ってYouTubeにアップした時、果たして広告がつくのか? という問題がある。
YouTubeで収益化を達成している筆者自身がやってしまったのは、「快楽を得るための薬物に関するコンテンツ」という規約との接触である。
「教育や情報提供を目的とせずに違法薬物の摂取(注射も含む)または製造に焦点を当てたコンテンツで、違法薬物の使用を助長股は賛美する意図のないもの」
これに該当すれば、その動画の収益化に制限がかかってしまう。具体例は、
「快楽を得るための薬物使用の場面があるドラマ化されたコンテンツ(音楽やビデオゲームを含む)」
とあり、これは正直あらゆる映画やドラマに該当してしまうのでは……と疑問に感じる内容でもある。