小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

iPhoneユーザーもうらやむ「Android 14」の地味だけど便利な進化のポイント

2023.11.21

2023年10月、Android OSの最新バージョンである「Android 14」が配信開始。執筆時点では(2023年11月上旬)では、Google Pixelスマートフォンのみに配信されていますが、今後GalaxyやAQUOS、XperiaといったAndroidスマートフォンにも配信予定となっています。

そこで、Android 14にアップデートをしたPixel Foldを、Android 13を搭載したPixel 7 Proと比較しながら、新機能や便利になったポイントを徹底検証します。

ホーム画面&ロック画面のカスタマイズ力がアップ! 便利なショートカット機能も拡充

Android 14のわかりやすいアップデートポイントが、ホーム画面、ロック画面のカスタマイズ力が向上した点。Androidの大型アップデートを振り返ると、Android 12より「Material You」というデザインコンセプトを採用しており、Android 14でも基本的なデザインはそのまま継承。ただし、より細かなカスタマイズが、自分好みにできるようアップデートされています。

ロック画面のカスタマイズでいえば、従来通り壁紙が変更できるほか、時計や日付のデザインが変更できるようになっています。設定したデザインは、常時表示ディスプレイにも反映されます。

設定アプリの「壁紙とスタイル」より、ロック画面のカスタマイズが可能

また、ロック画面の下部に表示されるショートカットアイコンに、QRコードやフラッシュライトといった、よく使用するアプリ、機能が設定できるようになります。

Android 13を搭載したPixel 7 Proの場合、Google Homeアプリ、ウォレットアプリの2つに固定されているため、使い勝手が向上するアップデートといえます。

また、今回は試せていませんが、Pixel 8、Pixel 8 Proでは、事前に設定した候補をいくつか選択し、組み合わせることで、独自の壁紙を生成する「AI壁紙」機能も利用できます。AI壁紙機能については、別のスマートフォンにも配信されることに期待しましょう。

ロック画面のカスタマイズに関しては、自分好みのカスタマイズがしたいという人にとっては、自由度が高くなるため、楽しいアップデートポイントといえます。個人的にはロック画面のデザインはデフォルトのまま使うことが多いですが、画面下部に、よく使うアプリのショートカットを配置できるのは便利でした。

地味だけど着実にスマートフォンを使いやすくするデュアルSIMの自動切換え機能

近年は、1台のスマートフォンに2つ以上の回線を登録できる「デュアルSIM」に対応したスマートフォンが多くなっています。ひと月数百円で維持できる通信料金プランも登場していることから、メイン回線が安定しない場合や、通信障害に備え、サブ回線の契約をしている人もいるでしょう。

Android 14の新機能として、個人的に最も有用に感じているのが、デュアルSIM運用時に、通信状況がよい回線に自動的に切り替える機能。設定アプリの「SIM」から、メインで使用〝していない〟回線を選択し、「モバイルデータに自動的に切り替えます」にチェックを付ければ、設定ができます。

Androidスマートフォンの中には、回線の切り替えが数タップで簡単にできるようにカスタマイズされているモデルもありますが、標準機能として自動切り替えが搭載されることで、多くのAndroidスマートフォンの運用が快適になるのも事実。デュアルSIMが一般的になってきた時代に即した、便利なアップデートポイントです。

本機能は、事前に設定さえしておけば、電波の繋がりやすい回線に自動接続されるため、実際に使用しても、明確に〝変わった〟という感覚はあまりないかもしれません。しかし、いつでも快適にスマートフォンが使えるという意味で、有用なアップデートと感じます。

とはいえ、サブ回線に小容量プランを契約している場合は、知らぬ間にデータ通信を使いすぎてしまう可能性があるため、運用には気を使う必要があります。

Android 14ではフラッシュライトで通知のチェックができる

もう1点、ちょっとしたアップデートながら便利に感じているのが、スマートフォンに通知が届いた際に、カメラ側に搭載されていているLEDライトを光らせる機能。ディスプレイ面を下にしていても、ライトが光ることで通知が来たことがわかるため、見逃してしまう心配が少なくなります。

点灯は、背面のLEDライトだけでなく、ディスプレイ全体を光らせる設定も可能。画面をオフにしている際に、通知が来たら画面をオンにする機能がもともと搭載されているため、ディスプレイの点灯機能はそこまで〝変わった〟という印象でもありませんが、通知に気が付きやすくなるという意味では、有用なアップデートです。

バックグラウンドでのコントロールもAndroid 14の強み

ここまで、目に見えてわかるアップデートポイントについて紹介してきましたが、Android 14では、目に見えない部分の進化も特徴です。

Android 14では、これまでバックグラウンドでもある程度実行されていたアプリを、短時間でフリーズさせることで、表に出ているアプリの動作性を向上。また、キャッシュするアプリの最大量を増加することで、省電力性や電力効率を向上させています。

正直、Android 13とAndroid 14を使い比べ、すぐに違いがわかるアップデートポイントではありませんが、長期間利用していくことで、使用感の向上が体感できる機能といえるでしょう。

堅実なアップデートを進めるAndroid 14! 新機能の追加にも期待

カスタマイズ性能の向上に加え、デュアルSIMの自動切り替え機能、通知受信時のフラッシュライト機能など、Android 14のアップデートは、使い方を大きく変えるものというよりは、従来通りの機能、性能をより便利に利用できるように調節されたアップデートといえます。

今回紹介した機能のほか、Android 14搭載スマートフォンでは、PCと有線接続した際に、スマートフォンカメラをWebカメラとして利用できる機能や、USBロスレスオーディオへの対応も予定されています。

執筆時点ではPixelシリーズにのみの配信にとどまっていますが、数年以内に販売されたAndroidスマートフォンであれば、多くの製品が今後Android 14に対応すると思われます。細かながら堅実な進化ポイントが随所にちりばめられているので、手元のAndroidスマートフォンに配信された際には、ぜひ試してみてください。

【参照】Android 14

取材・文/佐藤文彦

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年5月16日(木) 発売

新NISAで狙え!DIME最新号は「急成長企業55」、次のNVIDIAはどこだ!?

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。