GitHub CopilotパートナープログラムでCopilotを基盤としたエコシステムを促進
多くの開発者は、作業中のプロジェクトに関する重要な情報を保持する複雑なツールやサービスのスタックに依存している。GitHub Copilotをサードパーティの開発者向けツールやオンラインサービスなど、GitHub以外のナレッジと統合することで、GitHub Copilotをさらに強化することを発表した。
GitHub Copilotパートナープログラムは、GitHub Copilotに新たなネットワークや創意工夫を注入するためのエコシステムを構築し、開発者がAIで実現できることの幅を広げるという。
このプログラムの第一段階として、Datastax、LaunchDarkly、Postman、Hashicorp、Datadogを含む25社以上を最初のパートナーとしてスタートする。
GitHub Advanced SecurityでAIを活用した新しいセキュリティ機能が利用可能に
GitHub CopilotはLLMベースの脆弱性防止システムを適用し、安全ではないコーディングパターンをリアルタイムでブロックすることで、GitHub Copilotの提案がより安全なものになる。
GitHub Copilot Chatは、IDE内でセキュリティ脆弱性を特定し、自然言語機能によって脆弱性の仕組みを説明し、ハイライトされたコードの具体的な修正を提案することもできます。これは、従来の “シフトレフト” の定義を根本的に変えるものだ。
さらに、GitHub Advanced Security に新しいアプリケーションセキュリティテスト機能の追加を進めているという。
GitHub Copilot Workspaceで障壁を取り払う
Copilot Workspaceはまだ初期段階であり、同社によればソフトウェア開発の未来を探求するというGitHub Nextのビジョンの一端を表しているに過ぎないという。
2024年にCopilot Workspaceが提供されれば、開発者がAIを第二の頭脳として活用し、自然言語による創造性のもと、実際のソフトウェアをほんの数分で生み出すという時代に飛躍的に近づくことになると、同社では説明している。
開発者にとって最大の障壁は、アイディアをコードに落とし込み、Pull Requestに至るまでの計画を立てるという最初のフェーズにあることが多い。
本件に関しては、「多くのアイディアやバグは、GitHub の Issue から始まります。Issue の詳細とコードベースの知識、GPT-4 の推論機能を組み合わせることで、GitHub Next の研究チームは、すべての開発者がアイディアをコードに落とし込む障壁を乗り越えるために、AI を活用した架け橋を開発しました」とリリースされている。
AIを駆使した開発者プラットフォームにすべてを統合
そしてGitHub Universe 2023に関するリリースは、以下のような言葉で総括されていた。
「GitHubのプラットフォーム全体において、人間とAIの交差が将来のGitHub Copilotの世代を定義し続けるでしょう。GitHubが発表するすべてのことは、誰が何を作っているかに関係なく、開発者に総体的かつ生産的であるシームレスなAIを搭載した開発者プラットフォームを提供するという一つのことに集中しています。
GitHub Actions を使ってモバイルアプリを世界に送り出す5人組のスタートアップ企業も、GitHub Enterprise や GitHub Codespaces に移行してインナーソースのコラボレーションを改善する数千人の開発者からなる大企業も、GitHub 上で次のデジタルインフラを共有するオープンソース開発者のグループも、GitHubは地球上のすべての開発者に力を与え、人類の進歩を加速させるためにイノベーションを起こします」
構成/清水眞希