GitHub Copilot ChatをGitHub.comとモバイルアプリへの実装取り組み
同社では現在、GitHub Copilot ChatをGitHub.comに直接組み込む取り組みを進行させているという。
Copilot Chatが提案、要約、分析、回答を開発者に提供することで、コード、Pull Request、ドキュメント、一般的なコーディングの質問について調べることが可能。また、GitHubの高度なコード検索機能(https://github.com/features/code-search)と組み合わせることで、Copilot Chatが人気のオープンソースプロジェクトの最新の変更を理解して、支援できる。
既存の GitHub Copilot のプランの一部として、最高クラスのモバイルアプリでも Copilot Chatが利用できるようになることも発表された。
自然言語の力を活用し、iPhone や Android デバイスで入力したり話したりすることで、開発者はモバイルアプリで表示しているリポジトリ、ファイル、ドキュメントについて、プログラミングに関するあらゆる質問に対する回答を得ることができる。デスクにいないときでも、仕事を終わらせることが可能だ。
この件に関して同社では「コードエディターのCopilot、CLIのCopilot、そしてGitHub.comとモバイルアプリのCopilot Chatによって、私たちはCopilotをソフトウェア開発ライフサイクル全体を通じて、あらゆる場所での利用を可能にし、GitHubを開けば直ぐにどこででも利用できるようにしています」とコメントしている。
GitHub Copilot EnterpriseでCopilot の全ての機能を統合
IDEで提供されるオートコンプリート機能としての初期段階で、GitHub Copilotはすでに開発者の作業を55%も高速化していた。しかし、開発者は1日に2時間程度しかコードを書かないことが多く、ソフトウェア開発のライフサイクル全体にわたって雑用的な作業に追われている。
さらに、開発者は、組織に固有のコードベースの問題、バグ、脆弱性を特定し、解決できない場合、価値を生み出すことよりも組織のコードを読み解くことに多くの時間を費やしている。
エディタだけでなく、GitHub Copilot Enterprise では、Copilot の全ての機能を統合し、コードベース全体のコンテキストをパーソナライズしている。
Copilot Chat を GitHub.com 上のリポジトリに接続することで、Copilot Enterprise は、開発者チームがコードベースについて迅速に理解し、ドキュメントを検索してビルドし、内部コードやプライベートリポジトリに基づく提案を取得し、Pull Requestを迅速にレビューできるようになるという。
組織のコードベースの集合知がすぐに使えるようになることで、開発者はコードを速く書けるだけでなく、次のアプリケーションや機能、アップデートを競合他社に先駆けて展開できるようになる。
GitHub Copilot Enterpriseは、2024年2月に1ユーザあたり月額39米ドルで一般提供(GA)が開始される予定だ。